アメリカのジョー・バイデン大統領は11月20日に誕生日を迎え、80歳となる。アメリカの現職の大統領が80歳を迎えるのは初めてだ。
バイデン氏は、2021年1月に78歳で大統領に就任。この時点で、退任時に過去最高齢だったレーガン元大統領の77歳を超えており、アメリカ史上最高齢の大統領となっていた。
ホワイトハウスによると、バイデン氏は誕生日前日の11月19日、孫のナオミ・バイデン氏の結婚式に出席。およそ250人の招待客が集まり、バイデン氏夫妻は「ナオミが成長し、自分らしさを発見し、自分自身のためにこのような素晴らしい人生を切り開くのを見るのは喜びでした」と語ったという。
次期大統領選への立候補は?
次期大統領選は2024年。ドナルド・トランプ前大統領はすでに立候補を表明している。バイデン氏が立候補し、再選された場合、2期目が終わるころには86歳になる。
ABCnewsによると、バイデン氏は中間選挙後、「私の意図は、再び立候補することです。しかし、私は運命を尊重する人間であり、これは最終的には家族の決断である。誰もが私に立候補してほしいと願っていると思いますが、それについては話し合いをするつもりです」と語ったという。立候補については、妻のジル氏や他の家族と話し合い、「来年早々には判断をする」とも語っている。
一方、バイデン氏の健康状態を心配する声も上がる。
ABCnewsとワシントン・ポストが9月下旬に実施した世論調査によると、民主党員と民主党に投票する傾向のある無党派層の56%が、次の大統領選では「バイデン氏以外の人物」の立候補を望むと回答したという。
ABCnewsは、2024年の大統領選への立候補を表明した場合、「バイデン氏の健康と精神状態は共和党員から厳しい監視の目にさらされるだろう」と伝え、AP通信は、「2020年の大統領選ではステージで小走りをしたのとは対照的に、今はしばしば立ち止まるような歩き方をしていることに気付かされる」などと伝えている。