韓国の「サプライズ」と日本の「成長」で「世界を驚かせたい」。東映アニメ・鷲尾天氏、釜山国際映画祭で語る。

業務提携を発表した東映アニメーションと韓国のCJ ENMが今後の作品ラインナップなどを発表した。

 

2021年に業務提携を発表した東映アニメーションと韓国のCJ ENMが10月、韓国・釜山国際映画祭のカンファレンスで、今後の作品ラインナップなどを発表した。

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第27回釜山国際映画祭でのカンファレンス「日韓の国境とジャンルを乗り越える協業:いまや収穫のとき!」左から3人目が東映アニメーション執行役員、鷲尾天氏
東映アニメーション提供

東映アニメと、CJ ENMの関連会社のBlaad Studiosとの共同では「説話遺物保存課」「スーパーガール」「クリスタル」(それぞれ仮題)という実写・アニメ作品を制作することなどが明らかにされた。また、東映アニメとJKFilm(CJ ENMの関連会社)やSTUDIO N(NAVERの関連会社)との合作による、アニメや実写作品も発表が予定されているという。

東映アニメーション執行役員・総括プロデューサーの鷲尾天氏は、「韓国のコンテンツはストーリー展開の『サプライズ』、日本のコンテンツは主人公の『成長』が大きな特徴だと思っています。このような特徴を持つ両国のIP(キャラクターなどの知的財産)が融合することで新しい作品が生み出され、世界を驚かせることが出来ると思っています」と語った。

東映アニメーションは、『ドラゴンボール』『プリキュアシリーズ』などを手がける、日本最大のコンテンツ数を誇るアニメ製作プロダクション。一方のCJ ENMは、韓国最大のコンテンツ企業。映画『パラサイト 半地下の家族』や、Netflixでの配信で世界的に話題になった『愛の不時着』などを送り出してきた。

両者は2021年の10月に戦略的業務提携協定を締結。今後日韓のコラボでどんな作品を生み出すのか、注目が集まっている。