10月31日のハロウィン本番を前に、日本赤十字社がTwitterで注意を促す文章やイラストを投稿した。
ハロウィンのコスプレは、ナースや病院をモチーフとしたものが定番となっている。日本赤十字社はそれを念頭に「コスプレのナース服、薬箱、病院のイラスト。街で見かける赤十字マークの多くは、誤った使われ方をしています」と懸念を表明。
ハロウィンの前に知ってほしいこととして「赤十字マークは、基本的に赤十字などの法律で定められた組織しか使うことができません」と注意を促した。
イラストの中で「戦争や紛争の時に、攻撃してはいけないものを表す目印になるから」だと理由を説明。具体的なNG例として、赤十字以外にも、ピンクなど似た色の十字マークも使用してはいけないと紹介した。
日本赤十字社が警告するように、赤十字のマークや名称の使用は、法律で禁じられている。
赤十字側の許可を受けていない場合、白地に赤十字や赤新月のマークや「赤十字」の名称、それらに類似するものは使用してはいけないと定められている。違反した場合は6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金に処される可能性がある。
赤十字マークをめぐっては10月、歌手の椎名林檎さんのアルバムにつく付属グッズが酷似しているとして波紋が広がっていた。CD発売元のユニバーサルミュージックはデザインの改訂とアルバムの発売延期を発表した。
ユニバーサルミュージックは「デザインについて改めて弊社で検証しましたところ、法令の確認を含めた各種チェックが不十分であったこと、また、日本赤十字社及び東京都福祉保健局からも各マークの使用規定などについてご指導を頂きましたことなどを踏まえ、このたびの決定に至りました」と説明していた。