「イランに行ったことはない。でも…」米女性作家が髪の毛を剃って連帯を示す理由【動画】

ブレア・イマニさんはアメリカの公民権運動家ファニー・ルー・ヘイマーの「誰もが自由になるまでは、誰も自由ではない」という言葉を引用し、「私たちが何のために戦っているのかを見失うわけにはいかない」と述べています。
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ブレア・イマニさん(2021年撮影)
Jon Kopaloff via Getty Images
「私たちの体は政治的に使われているので、私は自分の体を使って政治的主張をすることにした」
アメリカの作家で活動家でもあるブレア・イマニさんが自身の髪を剃る動画をインスタグラムに投稿した。
これは、イランの女性に連帯し、イラン当局の抑圧に抗議し、「全ての女性の自由」を訴えるためだ。

 

9月13日、22歳のイラン人女性マフサ・アミニさんが、「ヒジャブを不適切に着用していたこと」と「タイトなパンツをはいていたこと」を理由に、警察に身柄を拘束され、その3日後に死亡した
警察は、マフサ・アミニさんは「再教育センター」に送られた後、心臓発作で死亡したと発表。しかし、同施設に収監されていた人々は「アミニさんが拘留中に激しく殴打されていた」と証言している。
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フランス・トゥールーズで開かれたアミニさんの死に対する抗議デモ(2022年10月9日)
NurPhoto via Getty Images

この事件を受け、抗議活動は世界各地に広がっており、女性たちは公共の場で髪を切ったり、ヒジャブを燃やしたりしている。SNSでは、イランの女性たちに連帯し、髪を切る動画が多く投稿されている。

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トルコ・イスタンブール開かれたアミニさんの死に対する抗議デモ(2022年10月2日)
Chris McGrath via Getty Images
動画を投稿したブレア・イマニさんは「イランでは革命が起きている。歴史があなたの周りで起こるのを黙って見ていてはいけない」とつづり、バリカンで自身の髪の毛を剃ることで、イランの女性への連帯と家父長制による抑圧への対抗を表明。
そして、彼女はアメリカの公民権運動家ファニー・ルー・ヘイマーの「誰もが自由になるまでは、誰も自由ではない」という言葉を引用して、次のように訴えた。
「私はイランに行ったことはない。イラン人でもない。しかし、イランで革命が起きていることを認識し、行動を起こすのは私たち全員であり、この抗議運動が続き、革命に変化していく中で、私たちが何のために戦っているのかを見失うわけにはいかない。それはつまり、身体的自律の権利、家父長制の暴力と支配からの自由への権利のためだ」
NPO「イラン・ヒューマン・ライツ」は10月13日、1カ月前に全国的な抗議行動が始まって以来、23人の子供を含む少なくとも201人が殺害されたと発表した。