SF映画の金字塔『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズで、主人公・マーティ・マクフライを演じたマイケル・J・フォックスさんと、友人の科学者ドクを演じたクリストファー・ロイドさんが10月8日、アメリカ・ニューヨークで行われたポップカルチャーイベント「コミコン」で再会した。
第1作目が1985年に公開されてから37年。肩を抱き合う姿を収めた動画や写真がSNSで拡散され、大きな話題になっている。
40年近く続く友情。肩を抱き合い、手を取り合う
動画では、フォックスさんが先にステージに登場。一度ソファに腰掛けるも、ロイドさんが登場すると立ち上がってそばへ。肩を抱き合い、フォックスさんがロイドさんの胸に頭を寄せ、手を取り合う場面もある。
お互いへの思いが伝わるようで、ファンからは「美しい」「私のヒーロー」などと感激の声が上がっている。
フォックスさんは『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』公開の翌年、1991年にパーキンソン病と診断された。神経系の疾患で、体が動かしにくくなるなどの症状が出る病気だ。
一度は引退するも闘病を続けながら復活。2020年に自叙伝で「何事にも、その時だからこそできることがある。1日12時間働き、7ページの台本のセリフを覚えることができたような私の全盛期は過ぎ去ったのだ」として俳優業からの引退を再び表明している。
動画では少し体が動かしづらそうな場面もあるが、元気そうな姿を見せている。
ロイドさんはバック・トゥ・ザ・フューチャーのヒットの後、『アダムス・ファミリー』(1991年)、『アダムス・ファミリー2』(1993年)のアダムス一家の叔父・フェスター役でも人気を集めた。
83歳の今も精力的に俳優活動を続けており、シネマトゥデイによると、公開予定作品が複数あるという。
2人は長きにわたって友情を育んでいることで知られており、これまでも度々インスタグラムにツーショット写真を公開したり、誕生日にメッセージを送り合ったりして話題になっていた。
アメリカのテレビ局SYFYによると、イベントで2人は映画撮影当時を振り返り、ロイドさんは「最初のシーンから相性が良かった」などと振り返り、「それは3作通して続いた」「そして今も続いている」と話した。
フォックスさんは、パーキンソン病になったことで、人を助けるということが人生に新しく深い意味を与えるようになったと説明。「これは与えられたものなんだ」などとコメントしたという。