テニス界のスーパースター、セリーナ・ウィリアムズ選手が、プロとして最後の試合になる可能性がある一戦を終えた。
ウィリアムズ選手は9月2日(現地時間)にあった、テニスの4大大会のひとつ「全米オープン」3回戦で、アイラ・トムリャノビッチ選手に5-7、7-6、1-6で敗れた。
試合後、ウィリアムズ選手は観客に向かって「本当にありがとうございます。私は挑戦しました。ありがとう、お父さん、あなたが見ていることは分かっています。ありがとう、ママ」と語り、涙ぐんだ。
そして感謝の言葉は、長年ともに戦ってきた姉のビーナス・ウィリアムズ選手にも向けられ、「ビーナスがいなければ、私はセリーナではありませんでした。ビーナス、ありがとう」と述べた。
■引退ではなく「進化」
「私は、引退という言葉が好きではありません。現代的な言葉に感じられないのです」「これから私がやろうとしていることに最も相応しい言葉は、おそらく進化でしょう。テニスから離れ、自分にとって大切な他のことのために進化していきます」と述べた。数年前にベンチャーキャピタルを起業していたこと、そして家族をさらに増やしたいと考えていると述べていた。
グランドスラム優勝23回を誇る一流アスリート。キャリア上の大きな選択をする際の苦悩や「進化」という考え方に、大きな反響が広がっていた。
一方で、試合後の会見などでは、引退についての明言は避けた。
試合後の会見では「私は母親になる準備ができているし、セリーナの別のバージョンを探求している」と述べた。
■著名人らも功績たたえる
ゴルフのタイガー・ウッズ選手ら、親交のある著名人らもウィリアムズ選手の姿にエールを贈っている。
ミシェル・オバマ氏は、Twitterで「あなたが自分の才能で人生を変え続けていくのを見るのが待ちきれません」と述べた。