スペイン・バルセロナのビーチで、他人のカバンを盗んだ泥棒が、テレビカメラに偶然映り込む出来事が起きた。
Independentによると、窃盗事件が起きたのはバルセロナのサン・ミケルビーチ。観光客の男性が、スペインメディアのインタビューを受けている最中だった。男性は取材に対し、バルセロナのビーチの魅力について話していた。
テレビの映像には、インタビューの背後で、一人の男が砂浜に置かれていたカバンを一瞬で持ち去る場面が捉えられていた。男は黄色いロゴの入ったタンクトップと長ズボン姿だった。
BBCの動画によると、通りがかりの海水浴客の女性が、置引きの被害者とみられる男性に「盗まれたんですか?」と声をかけている。男性は「(カバンを)見ましたか?」「カバン...」などと言って困惑した様子だ。
不覚にも犯行現場をテレビカメラに捉えられてしまった容疑者。
地元警察は声明で、「SNSに公開されたビデオと被害者からの訴えにより、サン・ミケルビーチでの窃盗事件の犯人を特定しました」と発表。テレビの映像が決め手となり、容疑者の男は逮捕された。
ユーロニュースによると、バルセロナ市は5月、観光客数や観光客を狙った犯罪件数が新型コロナウイルスの流行前の水準に戻ることを見込み、こうした犯罪に対処するための新たな計画を発表。市議会は、人通りの多い地域に配置する警察官の増員などを決定していた。
海水浴場など夏のレジャースポットに出かける人も多い季節。混雑が予想される場所に足を運ぶ場合は、貴重品の管理にも十分気を付けたいところだ。