アメリカ・ノースカロライナ州ローリー近郊で7月末、緊急着陸中の航空機から副操縦士の男性1人が落下し、その後死亡が確認された。
CNNなどによると、現地時間の7月29日午後2時40分ごろ、双発機「CASA CN-212 Aviocar」がローリー・ダーラム国際空港の草地に着陸した。機体を操縦していたパイロットはこの日、着陸装置から車輪が外れたと報告した後、空港に緊急着陸したという。
離陸時には2人が搭乗していたが、着陸した際に機内にいたのはこのパイロット1人だけだった。その後、搭乗していた23歳の男性副操縦士の遺体が発見された。
AP通信によると、遺体は空港から南に約50キロ離れた町フキーヴァリナの裏庭で見つかったという。操縦していたパイロットは軽傷を負い、病院で治療を受けた後退院した。
警察当局は、副操縦士の男性が自ら機体から飛び降りたのか、誤って落下したのかは不明としている。遺体が見つかった際、パラシュートは身につけていなかった。
男性の家族はNBCの取材に「非常にショックで打ちのめされている」「彼は空を飛ぶために生まれた。小さい頃から、それが彼にとっての情熱そのものでした」と語った。
連邦航空局や国家運輸安全委員会、現地の捜査当局が事故の調査を進めている。