8月2日は全国的に茹だるような暑さ。
気象庁によると、正午時点で全国で最も気温が高いのは、埼玉県越谷市で38.4℃。2位は鳥取県鳥取市と静岡県川根本町の38.0℃。東京都練馬区と青梅市の37.4℃と続く。
東京都練馬区と八王子市の気温は37.1℃に達し、全国5位の暑さとなった。
熱中症の予防を呼びかける「熱中症警戒アラート」は、全国37都府県に発表されている。
身の危険を感じるほどの酷暑だが、今年は“異例の暑さ”なのだろうか?
過去の記録と比べてみると…
「過去最高の暑さ」は?
最高気温の「歴代全国ランキング」(気象庁)を見てみると、1位は静岡県浜松(2020年8月)と埼玉県熊谷(2018年7月)で、いずれも41.1℃を記録した。
3位は岐阜県美濃(同年8月)、同県近山(同)、高知県江川崎(2013年8月)の41.0℃だった。
20位は40.3℃で名古屋市(2018年8月)や群馬県館林(2007年8月)など。ここまでに2022年の記録はランクインしていない(2022年8月2日正午時点)。
ただ、地点ごとにみると、2022年に入り観測史上1位の最高気温が更新されている例もある。
8月1日には全国11地点で記録が更新され、そのうち最も暑かった福井県小浜では39.1℃まで気温が上昇した。
厳しい暑さが予想されている8月2日も、歴代1位の最高気温に達する地点があるかもしれない。
東京の暑さを過去と比べると…
東京では、正午時点で複数の地点で37℃に達した8月2日よりも、さらに暑い日が過去にあった。
歴代1位の最高気温は39.5℃で、記録したのは2004年7月だった。次いで1994年8月の39.1℃、2018年7月の39.0℃と続く。
気象庁の予報によると、東京では2022年8月3日〜13日までの2週間、33〜37℃の暑さが続く見通し。
熱中症予防、こまめな水分補給を
総務省消防庁によると、5月1日〜7月24日に熱中症により救急搬送されたのは3万7806人(速報値)で、前年同時期よりも1万5000人以上多い。
環境省は、熱中症を予防するために次のような行動を呼びかけている。
- 不要不急の外出は避け、昼夜を問わずエアコン等を使用する
- エアコン等が設置されていない屋内外での運動は、原則中止または延期する
- のどが渇く前にこまめに水分補給する(1日あたり1.2リットルが目安)など、普段以上の熱中症予防を実践する
- 熱中症のリスクが高い高齢者、子ども、障害者等に対して周囲の方々から声かけをする