ノブコブ吉村崇さん「欲かいちゃった」と出資認める。“投資トラブル”に巻き込まれないために必要なこと

お笑いコンビ「TKO」木本武宏さんが渦中にあるとされる“投資トラブル”。お笑いコンビ「平成ノブシコブシ」の吉村崇さんが出資をしていたことを生放送で認めました。
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平成ノブシコブシの吉村崇さん(2021年12月16日撮影)
時事通信社

投資トラブルの渦中にあると報じられ、所属事務所の退所を発表したお笑いコンビ「TKO」の木本武宏さん。

トラブルの全容は明らかになっていないが、木本さんは親交のあった芸人らに投資話を持ちかけていたとされ、お笑いコンビ「平成ノブシコブシ」の吉村崇さんも巨額を投資していたと報じられていた 

これを受け、吉村さんが7月29日、自身が生出演した番組『ポップUP!』(フジテレビ系)で出資していたことを認めた。

吉村さんは、何と語った?

番組の冒頭、他の出演者から「木本さんの件しゃべってください!」と振られると、吉村さんは「ぶっこみますね!」と苦笑いしながらも、こう語った。

「欲かいちゃったなあって話ですよ。ボクがね。持ってた暗号資産というかね、いわゆる仮想通貨をフルベットで入れちゃったよっていう話です」

「まあ、それも自分のジャッジですから」と言いながらも、悔しがるポーズを見せていた。

金額については明言しなかったが、「(その金額では)何でも買えますよ。ただ、ニュースで出ている額とはちょっと違いますね。違いますけど、暗号資産、仮想通貨だったという話ですから」と答えていた。

他の出演者から高級車を購入したことについて振られると、「そうなんです。人からお金を借りてローンでね、あれがあればなあ、トホホなんて思いますけれど…」と語っていた。

“投資トラブル”に巻き込まれないために

吉村さんは番組で笑いに変えつつ語っていたが、こうしたトラブルに巻き込まれないために何が必要なのか。

金融リテラシーの向上をめざし、金融教育の普及に取り組む一般社団法人「日本金融教育推進協会」代表理事の横川楓さんはハフポスト日本版の取材に対し、「個人間でお金を介した投資話がいかに危険かというのが顕在化したのではないか」とし、「いくら信頼できる知人であっても、個人にお金を預けることはとても危険なこと」と訴えている

また、株式や投資信託の購入、FXの取引などの投資を行う際、一般的には銀行や証券会社などの金融機関を通して行うが、「証券会社はまずは分別保管という仕組みがとられており、預かった資産を証券会社自身の財産と分けて保管していれば、仮に証券会社が破綻しても返還されます。また、何らかの理由によりその返還が難しい場合、1顧客あたり1000万円までは補償される制度があります」と解説する。

一方で、個人の場合はそういった決まりはない。横川さんは「個人を介した投資というのは法的措置を取るなどをしない限り、トラブルが起きても補償がされないものという認識をまずはもつ必要があります」と訴える。

また、「どんな投資であっても必ず損をするリスクがあること、そして投資は『損をしてもいい』と思える余剰資金で行うようにすることを気に留めておきましょう」と呼びかけている。