「体毛は剃るべき」「セルライトは隠せ」なんてでたらめ。あるインフルエンサーの発信が勇気をくれる

「陰毛を剃るのも、ワックスで処理するのも、伸ばすのも、あなたの自由です。私は剃るのを好む時もあれば、そうでない時もあります。誰もあなたの体がどのように見えるべきかを言うべきではありません」
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体毛、アンダーヘア、セルライト、脂肪、妊娠線…

これらは全てない方がいい。もしあれば、脱毛するべきで、隠すほうがいいと、周りの人や広告に刷り込まれるーー。

そんな、「社会的な美の基準はでたらめであることを思い出させるため」に発信する一人の女性がいます。

彼女が発信する理由は?

Instagramで21万人以上のフォロワーを持つシドニー在住のベラ・デイヴィス(@isabelladavis6)さん。デイヴィスさんは、ボディポジティブや、アンダーヘアの剃る・剃らないの自由について、Instagramに自身の体の写真を投稿するインフルエンサーです。

「社会的な美の基準はでたらめであることを思い出させるためにここにいます」と、人々を勇気づけています。

 

恋人と親密な関係になることや、ビキニやランジェリーを着ること、大切な思い出を作ることをためらわないでください。

デイヴィスさんは、カミソリ負けを恥じて恋人と親密な関係になる気分でないふりをしたり、友人とのビーチへの旅行を断ったりした経験があると話します。そして、カミソリ負けをファンデーションで隠し、外陰部に生えた埋没毛をコンシーラーで隠したこともあるそう。

そんな経験を持つ一人の女性としてデイヴィスさんは、カミソリ負けやセルライトがあってもそれは自然なことだと訴えています。

陰毛を剃るのも、ワックスで処理するのも、伸ばすのも、あなたの自由です。私は剃るのを好む時もあれば、そうでない時もあります。誰もあなたの体がどのように見えるべきかを言うべきではありません。あなたの体はあなたの体であり、素晴らしいものです。

私たちは何年も前から、自分の身体は欠陥だらけだと言われてきました。若さこそが美であり、愛や成功や幸福に値するのは、より細く、より小さく、より痩せているときだけである、と言われてきたのです。妊娠線を薄くするクリームや、脚をすべすべにするコーヒースクラブも売られてきました。カミソリ負けはカバーする必要があり、セルライトは不健康であると言われてきました。柔らかいお腹はランジェリーにふさわしくないし、体毛は汚いものだと。しかし、私はここで、社会的な美の基準はでたらめであることを思い出させるためにここにいます。

体毛、セルライト、脂肪、妊娠線…これらは普通のことであり、人間の自然な姿だとデイヴィスさんは伝えています。

あなたの体は、直す必要がないのです。もし今度、自分の体が柔らかいとか、変化しているとか、批判している自分に気づいたら、このことを思い出してください。あなたの体に欠陥があるのではありません。社会的な美の基準がそうさせるのです。

刷り込まれていた「有害な美の基準」

デイヴィスさんは、「陰毛はすべての体毛と同様に、正常で自然で人間らしいものだと信じられるようになるには、何年もかかりました」と明かし、自身の経験についてこのように振り返ります。

「13歳のとき、学校の水泳カーニバルで、ビキニの下着からのぞく陰毛を先輩たちが指差して笑っているのを見た。次の水泳カーニバルでは、必ずタオルで体を覆った」

「18歳の時、ポルノ業界のサイトに登場する女性がほとんどムダ毛がないことから、陰毛は処理するものだと私に信じ込ませました。だから、陰毛は魅力的でないと信じ込まされた」

「22歳のとき、当時のパートナーから『陰毛が汚いから剃ったほうがいい』と言われました。それから何年も、剃ったときだけ親密な関係になった」

10代から20代前半にかけては、人々のコメントやメディアにおける陰毛のとらえ方から、陰毛は取り除くか隠すべきものだと考えていたというデイヴィスさん。そのせいで、陰毛は汚いもの、嫌なもの、魅力のないものと刷り込まれていたため、嫌でも処理をしていたといいます。

デイヴィスさんは、今でも自分の陰毛を受け入れるのに苦労することがあると言いますが、その不快感を押し殺して、「有害な美の基準」を打ち破り続けているそう。

そして、今年は初めて、陰毛を剃らずにパートナーと親密な関係になることに自信と快適さを感じることができた年だったと明かしています。