モスクワで行われたチェスの試合で、ロボットが対戦相手の7歳の少年の指を折ったとロシアの報道機関が伝えている。
BBCによると、SNSで当時の様子を捉えた動画が共有されており、チェスロボットが少年の駒を取った後、少年が自分の手を打つと、ロボットが少年の指をつかんだ。少年はその後、大人たちに助けられたという。
モスクワチェス連盟のセルゲイ・ラザレフ会長の発言として、このロボットはこれまで何度も何事もなく対局してきたと伝えている。また、タス通信の話として、少年はギブスをしたまま大会の最終日を終えることができたと報じている。
ガーディアンによると、事件は7月19日に発生。ロシアチェス連盟の副会長の話として、少年はロボットの動きが完了するのを待つよりも、素早い反撃を選択したと伝えている。ラザレフ氏は「ロボットが答えるまで時間をおかなければならないのに、少年が急いだため、ロボットにつかまった」と話しているとも伝えた。
一方、2015年の調査として、アメリカだけでも毎年1人が産業用ロボットによって死亡しているなどとし、ロボットの周りではチェスをする程度であっても注意する必要があるーーと伝えている。
このニュースは多くのメディアで報じられ、オーストラリアの9NewsはTwitterで、「テクノロジーの暴走による恐ろしい事件」と衝撃を伝えている。