参議院議員選挙の比例代表に立憲民主党から立候補していた、新人の辻元清美氏の当選が確実になったと、NHKなどが報じた。
辻元氏は62歳。早稲田大学卒業後、1996年の衆院選比例近畿ブロックに社民党から立候補し、初当選。後に社民党を離党し、2011年に民主党に入党。2017年10月に立ち上がった立憲民主党に加わり、国会対策委員長や幹事長代行、副代表を歴任した。2009年には鳩山由紀夫内閣で国土交通副大臣も務めている。
2021年10月の衆院選では、日本維新の会の池下卓氏に大阪10区で敗れ、比例復活もかなわず落選。当時、交流のある山崎拓・元自民党副総裁から「辻元清美が当選すれば日本の政治のためになる」と応援を受け、話題となっていた。落選後、辻元氏は自身のTwitterに動画を投稿し、「皆様のご期待に応えることができなかったこと、心からお詫びを申し上げる」と頭を下げ、「本当にごめんなさい」と繰り返していた。
なぜ参議院に鞍替えした?
そんな辻元氏は2022年1月、今回の参院選に比例代表として立候補する意向を表明。その理由について、「夏の参院選は日本の分かれ道になるのではないかと危機感を持っている」と訴えた。
「自民、公明、維新が多数を取ってしまったら、小さな声や弱い人たち、異論を切り捨てていくような政治になってしまうのではないか」と主張し、「それを阻止するために戦っていきたい」と国政への意欲を表明し、こう決意を述べていた。
「やっぱり黙ってられへん!全国の皆さんの声をしっかり受け止めに大阪からスタートしていきたい」