覚醒剤に手を出そうとした男。バイヤーに電話したと思ったら、間違えてかけた相手は警察官だったーー。
こんな嘘のようで本当の話が中国で報じられている。
中国共産党機関紙・人民日報によると、中国南部の雲南省で、警察官の楊さんの元に見知らぬ男から電話がかかってきた。公開されている録音では、男は自分の名前を名乗った後、覚醒剤の一種である「メタンフェタミン」が含まれる薬物の名を口にしたのだ。
会話の日本語訳は、大まかに次のとおりだ。
男:やあ、兄貴!
警官:誰ですか?
男:俺だよ、二日前にあんたのところから買ったんだ。
警官:なんの用事でしょうか?
男:200元(約4000円分)の麻古を買いたいんだよ。
麻古は、メタンフェタミンが含まれる違法薬物の名称だ。
まさかの内容に、警察官の楊さんも「おう...おう...」とフリーズした様子。しかしすぐに機転を効かせ「送るから、居場所を教えてくれよ」と返した。
ここで男はようやく「なんてこった、間違えた!」と致命的なミスに気づいた。結局、この男は違法薬物を使用した疑いで身柄を拘束された。ちなみに、本来、電話をかける予定だったバイヤーも既に逮捕されているという。
中国のネット空間では「特別な縁を感じる」「逮捕実績が向こうからやってきた」などの反応が相次いでいる。