7月10日に投開票の参院選では、事実上の与野党「一騎討ち」となる選挙区が命運を握る。
改選定数1の「1人区」は、全国に32選挙区ある。
このうち、自由民主党と野党の候補者による事実上の「一騎討ち」となるのは、北は青森から南は沖縄まで、11選挙区だ。
自民と票を争うのは?
「一騎討ち」の選挙区のうち、野党候補が立憲民主党なのは6、日本共産党は1、無所属は4という内訳だ。
- 青森県(立民)
- 岩手県(立民)
- 福島県(無所属)
- 新潟県(立民)
- 山梨県(立民)
- 三重県(無所属)
- 和歌山県(共産)
- 愛媛県(無所属)
- 熊本県(立民)
- 鹿児島県(立民)
- 沖縄県(無所属)
残る21の1人区、野党同士も競合
直近2回の参院選では、1人区の候補者を一本化していた野党。
今回は候補者を統一できず、「一騎討ち」とならない選挙区が21に上った。
2021年の衆院選で「野党共闘」を押し進めた結果、立民は大敗を喫した。選挙後、立民が共産との距離を置いたことに反発した共産は、立民と競合する10の1人区にも候補を立てた。
日本維新の会や国民民主党は、独自の候補を擁立する路線を貫いた。
結果、今回の参院選では、与野党の候補者が乱立する1人区が目立つこととなった。
〈取材・文=金春喜 @chu_ni_kim / ハフポスト日本版〉