映画『氷の微笑』の主演などで知られる俳優のシャロン・ストーンさんが、過去に9度の流産を経験していたことを告白した。
きっかけになったのは、アメリカのエンタメ誌「People」のインスタグラム投稿。ストーンさんはそれにコメントする形で、流産の経験を明らかにした。
「挫折感とともに密かに耐えるものだと感じさせられてる」
Peopleのインタビューで、ダンスリアリティ番組「Dancing with the Stars」に出演するダンサーのピータ・マーガトロイドさんが、流産の経験を明かした。過去2年間で3回流産を経験しており、3回目の時は、夫のマクス・チュメルコフスキーさんが、ロシアの軍事侵攻が起こる出身地のウクライナに滞在している時だったという。
このインタビューがPeopleのインスタグラムに投稿されると、ストーンさんが反応。「私たち女性は、この喪失の重大さを議論する場を持てていません。私は流産で9人の子どもを失いました」と明かし、こう続けた。
「身体的にも精神的にも、これは決して小さなことではない。でも、私たちは流産を1人で背負い、ある種の挫折感とともに密かに耐えるものだと感じさせられています。
私たちが必要としているのは、思いやりや共感、癒しだけれど、それを実際には享受できていない。男性中心のイデオロギーに委ねられた女性の健康と福祉は、よく言えばいい加減、実際には無知で、ひどく耐え難いものになっています」
ストーンさんが公に流産を明かしたのはこれが初めてとみられている。
ストーンさんは3人の養子を育てるシングルマザー。1992年公開の映画『氷の微笑』などをきっかけにブレイクし、近年はNetflixのオリジナルドラマ『ラチェッド』などにも出演している。