どことなく力の抜けそうな音楽とともに、右手と左手を交互に上げ下げ...。
中国のケンタッキー・フライドチキンで発売され、現地で流行ったポケモン「コダック」のおもちゃが、日本のネット空間でも話題になっている。
独特なギミックを大喜利に活用できる点が特徴で、ポケットモンスターの初代(赤・緑)から開発に携わる株式会社ポケモンの増田順一氏も日本での販売を熱望した。
■「パチンコ」→「やめろ」
このコダックは、中国のケンタッキー・フライドチキンで、子供向けセットに付いてくるおもちゃとして発売された。聞いているだけ力の抜けそうな音楽とともに、右手を左手を交互に上げ下げするギミックが特徴で、現地のネットユーザーたちに大喜利の「ネタ」として重宝された。
例えば、最初に上がる右手に「仕事」と書かれた紙が貼り付けられ、次に上がる左手には「行きたくない」とある、といった具合だ。
中国では、あまりの人気ぶりに店舗で買えなくなる人が続出。ネットでの高額転売も問題視された。
このコダック人気が日本のネット空間にも伝染したようだ。
6月13日にTwitterユーザーが「彼女から送られてきた」として投稿したコダックの動画は、10万回以上リツイートされるなど拡散した。動画ではコダックが右手に貼られた「パチンコ」という紙を見せたあと、左手の「やめろ」というメッセージを伝えている。
その人気ぶりは、いわゆる「初代」である「ポケットモンスター赤・緑」から開発に携わってきた増田順一氏にも届いたようだ。
コダック好きとして知られる増田氏は6月22日、「会社の人にもらった!」としてTwitterにこのおもちゃの動画を投稿。「日本では」「販売しておりません」とおもちゃの動きを通じて嘆いた。
増田氏はツイートのなかで「日本でも、ぜひ、、」と国内での販売を熱望した。
増田氏はこれまで在籍していたゲームフリークを離れ、6月1日付けで株式会社ポケモンのチーフ・クリエイティブ・フェローに就任している。
中国のSNSでは「日本への逆輸入だ」と驚きの声が上がっている。