8月2日と3日に3年ぶりに開催される新潟県の「長岡花火大会」。
日本屈指の花火大会として知られ、例年高い人気を集めている。久しぶりの開催に期待が高まる中、チケットが定価の販売価格よりも高額で転売されるケースが相次いでいる。
定価の2倍から3倍の値段で転売のケースも
長岡花火大会の観覧チケットは5月に長岡市民向けの先行販売が行われ、6月11日から20日にかけて抽選制による一般販売が行われた。
ハフポスト日本版編集部が確認したところ、例えばフリマアプリ『メルカリ』では、定価の2倍から3倍程度の値段でチケットの一部が転売されていた。
SNSでは「転売、問題だな」「他の花火大会でも同じことが起きそう」などと転売が横行する現状を危惧する声が広がっている。
新潟のメディアやNHKの報道によると、主催者側はチケットを再販売する際は27日にも開設される公式サイトを利用するよう呼びかけている。
このサイトは「リセールサイト」と呼ばれ、チケット購入後に急遽行けなくなった場合に、そのチケットを希望する方に定価でチケットを再販できるサービスだ。このサイトを設けることで、適正な価格での再販を促す狙いがある。
しかし、サイトの開設前ということもあり、チケットの流通サイトでは定価よりも高い価格で販売されてしまっているケースが目立つ。
3年ぶりの開催となる2022年は、8月2日と3日ともに、新型コロナウイルスの感染対策及び観客の密集を避けるためにすべての観覧席を有料とした。
いよいよ迫る夏本番。花火大会のチケット販売は他にも抽選
いよいよ夏本番が迫る中、3年ぶりに開催される大会は他にもある。例えば都内では「神宮外苑花火大会」が8月20日に開催される。隅田川花火大会などが2022年も中止となる中、夏の風物詩として花火見物ができる貴重な機会だ。
当日は12000発の花火が東京の夜空を彩る。
神宮外苑花火大会は21日午前11時にチケットの抽選販売の受付が始まった。はじまったのは「いち早プレリザーブ」の抽選販売で、一般発売は7月1日午前10時からとなる。
抽選結果が発表された後には、長岡の例と同様に、チケットが高額で転売されるケースが懸念されている。