梅雨どきの洗濯、嫌な臭いを防ぐには?3つのポイントをわかりやすく

上手な洗濯のコツを、お洗濯マイスターに聞いてみました。
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なかなか乾かなかったり、もわっと嫌な臭いがしたりと、悩ましい梅雨どきの洗濯。上手な洗濯のコツをライオン株式会社お洗濯マイスターの大貫和泉さんに教えていただきます。

梅雨の洗濯が難しい理由

6月6日に関東甲信地方が、14日には近畿、東海、北陸、中国地方が梅雨入りし、関東以西の各地が梅雨入りしました。雨が続くと困るのが洗濯です。

「部屋干しになることが多い時期は、臭いが気になる、洗濯物が乾きにくいというのは多くの方から寄せられる悩みです。

梅雨は湿度が高いため、洗濯物が乾きにくく湿った状態が続きます。気温も比較的高めで菌にとっては好条件。洗濯で落としきれなかった汚れをエサに菌が増殖し、嫌な臭いの原因となるのです。ポイントを押さえれば改善できます」(大貫さん)

菌を増やさないための梅雨の洗濯のポイント

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【洗濯時の3つのポイント】
(1)洗濯前の保管
洗濯物は通気性のよいカゴで保管。湿気がこもりやすい洗濯機内での保管はNG。濡れたタオル類は吊るしておく。

(2)菌を意識した洗濯の仕方
洗濯物は詰め込みすぎない。洗剤は、除菌や抗菌効果のあるものを。酸素系漂白剤や柔軟剤の併用も効果的。

(3)効率よく乾かす干し方
洗濯物に風の通り道を作る。部屋干しは空気が入れ換わりやすい場所で。扇風機や除湿器を使うとなおよい。

1つめのポイントは、洗濯をする前にあるといいます。着用後の衣類や湿ったタオルを洗濯槽に入れて保管していないでしょうか。

「使用後の衣類やタオルには、汚れや菌がついています。湿気のこもりやすいところで保管すると、菌が増殖してしまいます。濡れたバスタオルは吊るしておき、衣類は通気性のよいカゴなどで保管するのがおすすめです」(大貫さん)

洗濯では菌や汚れをできるだけしっかり落とします。

「汚れ落ちをよくするため、洗濯物は詰めすぎないようにしましょう。目安として8割程度にしましょう。洗剤は、除菌や抗菌効果のあるものを使います。酸素系漂白剤や消臭・効果のある柔軟剤を併用するとより効果的です」(大貫さん)

5時間以内に乾かす

洗濯が終わったら、すみやかに干します。

「部屋干しでも5時間以内に乾くと、部屋干し臭を抑えられるというデータがあります。早く乾くようするには風の通り道を作って干すことです。

洗濯物はこぶし1つ分くらいの間を開けて干します。角ハンガーに洗濯物を干す場合は、外側に長い衣類、内側に短い衣類とアーチ状なるように並べましょう。干す場所はカーテンレールなど窓際ではなく、風の通りやすい壁から少し離した場所や鴨居(かもい)にします」(大貫さん)

効率を上げるために、電気製品の力を借りるのもおすすめです。

「扇風機やサーキュレーターで洗濯物に風を当てると、早く乾かすことができます。水分が溜まりやすい洗濯物下部に風が当たるようにすると効果的です。

なお、除湿機を使う場合は干す部屋のドアは閉めて使いましょう」(大貫さん)

この先は全国的に梅雨入りし、しばらくは曇りや雨の日が多くなりそうです。上手に洗濯してこの時期を爽やかに過ごしたいものです。

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