ウクライナから他国に逃れた小さな女の子。
たくさんの物を母国に置いてこざるを得なかったが、避難した先で、大事にしていた人形と同じものに出会えた。
イギリスの慈善団体「ストゥライピィ・ストーク」(Stripey Stork)は4月9日(日本時間)、ウクライナから避難してきたヴェロニカちゃんという女の子と母親が体験したある出来事について、Twitterに投稿した。
BBCによると、2人は7日にウクライナからイギリスに避難してきた。持っていたのは一つの鞄とベビーカー1台のみだった。彼らのホストファミリーが生活に必要なものを探すため、団体に連絡を取っていた。
2人は団体の倉庫で、服や靴、おもちゃ、おむつなどの物資を受け取った。
なんとそこで、偶然にも母国に残してきた人形と、同じものを見つけたという。
2人は人形を見つけ、とても興奮した様子だったと団体はTwitterで振り返り、「なんと素晴らしいこと」とつづった。
サイトによると、ストゥライピィ・ストークは2013年に設立された。おもちゃや衣類などの生活必需品の寄付を募り、赤ちゃんや小さな子どもを育てている家庭に提供している。現在は、ウクライナから避難してくる人たちや、彼らをサポートするホストファミリーを支援している。
インディペンデントによると、ストゥライピィ・ストークの創設者で最高責任者のニコラ・ドーズさんは「喜びとつながりを感じた瞬間だった」とコメント。ヴェロニカちゃんが去る際に投げキッスをしてくれたといい、「私たちにとって最高の日になった」と振り返った。