『未来少年コナン』展がジブリ美術館で開催へ。最終戦争後の地球を描く宮崎駿監督の演出デビュー作

「私にとってコナンといえば、名探偵じゃないこっち」「希望のある感じがたまらない」と反響が広がっています
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『未来少年コナン』©NIPPON ANIMATION CO., LTD.
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最終戦争で地球は荒廃し、人類は絶滅の危機に。

20年後、ようやく自然がよみがえってきた世界。「のこされ島」には、「おじい」と「コナン」が二人だけで暮らしていたが、ある日少女「ラナ」が島に流れ着く…。

宮崎駿監督が初めて演出したテレビアニメシリーズ『未来少年コナン』のあらすじだ。1978年にNHKで放送された。

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主人公のコナン(右)とラナ ©NIPPON ANIMATION CO., LTD.
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さらわれてしまうラナを助けるため、コナンは大冒険を繰り広げる。仲間を見つけながら、さまざまなピンチを乗り越えていくーー。

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主人公のコナン(左)とジムシィ ©NIPPON ANIMATION CO., LTD.
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そんな『未来少年コナン』の魅力を伝える企画展が、5月28日から「三鷹の森ジブリ美術館」(東京都三鷹市)で始まる。

発表によると、展示では、アニメで描かれた「漫画映画の魅力」を2つの展示室で、ストーリーや登場する機械類、創作過程で描かれた設定資料やイメージボードなどを用いて紐解いていくという。ジブリ美術館によると、同館で『未来少年コナン』の企画展が開かれるのは初めて。

主人公のコナンは、「素直、楽天を絵にしたような少年」。さらわれてしまう少女ラナは、優しい心と強い意志を持ち、コナンとともに困難な冒険に立ち向かう。 

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主人公のコナン(右)とラナ ©NIPPON ANIMATION CO., LTD.
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ジブリ美術館は『未来少年コナン』について、「一本の映画のように作られた“底抜けに面白くて楽しいアニメーション作品”です」とし、「元気の源が明日への一歩に変わる瞬間を展示室で味わって頂けたら嬉しく思います」としている。

展示期間は、2023年5月までの予定。「三鷹の森ジブリ美術館」の入場は現在、日時指定予約制となっている。

作品に関わったアニメーターは?

「未来少年コナン」は、その完成度の高さから、名作との呼び声が高い。

作品には、日本のアニメ界を牽引した重要なアニメーターが多く関わっている。

キャラクターデザインを手掛けたのは、日本アニメの黎明期を支えた大塚康生さんと宮崎駿さん。スタジオジブリで色彩設計を長年担当し、2016年に亡くなった保田道世さんが色指定・検査を担当していた。また、ジブリのアニメ映画『耳をすませば』で監督を務めた近藤喜文さんも原画として参加していた。

「未来少年コナン」展の開催にファンは…

4月4日にジブリ美術館が公式Twitterで「未来少年コナン」展の開催を発表すると、SNSにはファンたちから喜びの声が相次いで上がった。

「これは行きたい!」

「私にとってコナンといえば、名探偵じゃないこっち」

「胸熱!」

「どんな環境にあっても、手を取り合って人々はたくましく生きていく、希望のある感じがたまらない」