アメリカの人気ロックバンド「フー・ファイターズ」のドラマー、テイラー・ホーキンスさんが3月25日に亡くなり、多くのファンが悲しみに暮れている。
ホーキンスさんが亡くなるわずか3日前、彼にドラムを披露した9歳の女の子がいた。当時の様子を投稿したSNSに反響が広がっている。
女の子はパラグアイに暮らすエマ・ソフィア(Emma Sofia)さん。
CNNによると、ソフィアさんは2年ほど前からドラムを叩いていて、 フー・ファイターズの大ファン。
フー・ファイターズは3月22日にパラグアイの首都アスンシオンである音楽祭に出演する予定だった。ソフィアさん一家はそのチケットを持っていたが、音楽祭は悪天候のためキャンセルになった。
Newsweekによると、ソフィアさんたち家族は、彼女にとってのアイドルであるフー・ファイターズを一目見ようと、滞在しているホテルに向かった。熱狂的なファンたちを前に、そこで1時間ほどドラムを演奏した。
父親がTwitterに投稿した動画には、フー・ファイターズの楽曲“The pretender”などをソフィアさんが演奏する様子が映し出されている。
そして、外へ出てきたホーキンスさんがソフィアさんの元に歩み寄る姿も。優しい笑顔に、周囲のファンたちからも歓声が上がった。
父親のTwitterの投稿には、微笑む2人の写真とともに「夢は叶う」と綴られていた。
そのわずか3日後の悲報。
CNNによると、亡くなったことを父親がソフィアさんに告げると、たくさんのファンと同じように大きなショックを受けていたという。
その後、家族はインスタグラムで、「彼はこれまでも、そしてこれからも、インスピレーションを与えてくれます」と感謝の気持ちを綴った。
ホーキンスさんは3月25日に滞在先のコロンビアにあるホテルで亡くなった。
フー・ファイターズの公式Twitterは「私たちの愛するテイラー・ホーキンスの痛ましく、早すぎる死にショックを受けている。彼の音楽の精神と人を巻き込む笑いは、永遠に私たちと共にある」とする声明を発表していた。
ロイター通信によると、現地の捜査当局による初期の検視で、10種類の薬物が検出されたと報じた。死因は不明という。