日本時間の3月28日に開かれる第94回アカデミー賞の授賞式。2022年は濱口竜介監督作『ドライブ・マイ・カー』が、日本映画として初めて「作品賞」にノミネートされるなどし注目を集めている。
各賞の行方はもちろん、受賞時のスピーチやファッションは毎年話題になるが、実は、ノミネートされた俳優陣やプレゼンターに贈られる“ギフトバッグ”があるのはご存知だろうか。気になる中身とともに紹介する。
候補者に贈られる“ギフトバッグ”とは?
ギフトバッグはロサンゼルスに拠点を置くマーケティング会社・ディスティンクティブ・アセットがアカデミー賞に合わせて毎年用意しているもの。
現在のキャッチコピーは“Everyone Wins”(誰もが勝者)。バッグには様々なブランドが提供した高額商品や体験型のギフトなどが入っていて、自由に選ぶことができるという。
アメリカのカルチャーサイト『ヴァルチャー』によれば、ギフトバッグは元々、アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーが1989年に公式に贈り始めたものだったが、内国歳入庁(IRS)に贈り物が「課税対象になる」と指摘されたことがきっかけとなり、その後は提供をやめ、今のかたちとなった。
米の経済誌・Forbesによると、バッグが贈られるのは監督賞・主演男優賞・主演女優賞・助演男優賞・助演女優賞にノミネートされた25人。2022年は合わせて53の商品や体験などから選ぶことができる。ギフトは約14万ドル相当(日本円で1700万円)で、2021年のギフトよりも6万5千ドル下がった。
ギフトには毎年大きな「テーマ」があり、2022年は『ウェルネス・環境への配慮・多様性』だという。
2022年の中身、主なラインナップは?
2022年のギフトバッグに含まれている主な商品は、以下の通りだ。
英・スコットランドのturin castleでの滞在(オールインクルーシブで2名で3泊の滞在分)※約5万ドル
メゾン・コンストラクション(高級カスタマイズ住宅の建築とリフォームを専門に扱う建設開発会社によるサービスの提供)※約2万5千ドル
ゴールデンドア(ラグジュアリーリゾートで2名4泊の滞在分)※1万5600ドル
アート・リポ(美容外科での施術)※1万2000ドル
セルフラブ・ウィズ・ニコラ(ニコラ・フェルナンデスとのコーチングセッション。内容はスピリチュアル・コネクション)※1111ドル