アメリカのゲーム会社『Epic Games』は3月21日、人気ゲーム『フォートナイト』の売り上げによるウクライナへの人道支援金が、開始からわずか1日で3600万ドル(日本円で約43億円)集まったと発表した。
SNSでは巨額の支援金が集まる速さにゲームのファンから驚きの声があがっている。
支援はまだ始まったばかり...
Epicは3月20日に公式サイト(日本語版)で、「2022年3月20日から4月3日までのフォートナイトにおける収益の全てを、ウクライナでの戦争によって影響を受けた人々の人道支援のために充当する」などと発表していた。
具体的には、対象の期間内にフォートナイトで行われた実際の通貨を使用した購入の全額が寄付される仕組みだ。
実際の通貨で購入されたV-Bucksパック、フォートナイトクルー、ギフト用パトルパス、そしてヴォイドランダー パックなどのビジュアルパックが含まれる。
さらに、小売販売店でのゲーム内コスチュームやV-Bucksカードの購入も、対象期間内にゲーム内で引き換えられた場合には対象となる。
支援金は「DIRECT RELIEF」「国連児童基金(UNICEF)」「国際連合世界食糧計画(UNWFP)」「国連UNHCR協会(国連難民高等弁務官事務所)」の4つの団体を通じて必要な人々に届けられる。
今後は団体が新たに追加される予定だという。
SNSの反応、取り組みに賛同も「戦車は不謹慎」の声も
SNSには「ウクライナへの人道支援をできるので全力で課金」「一日で43億円って速すぎる」など様々な投稿が寄せられていた。
一方、ロシアによるウクライナへの侵攻に触れた上で、「アプデ(アップデート)の内容に戦車があるのはどうかと思う」「戦車は不謹慎」「戦車はやめてほしい」との声もあった。
アップデートの内容に戦車が含まれることに対する一つの意見とみられる。
フォートナイトの公式Twitterは21日、「ありがとう」と支援に対する感謝を込めたメッセージを投稿していた。
【訂正:2022/03/24 午前9時】
記事の表現の中に一部、誤りがありました。以下のように訂正し、お詫び申し上げます。
「ゲーム上で使用する戦車を課金して購入することが、間接的にウクライナを支援することになっていることに対する一つの意見とみられる」との記述がありましたが、これを削除した上で、「アップデートの内容に戦車が含まれることに対する一つの意見とみられる」と致します。