漫画休載のお詫び文が「天才すぎる」と話題に。7万件以上の“いいね“。その内容とは?

漫画アプリ「ジャンプ+」で連載中の『トマトイプーのリコピン』の休載を作者の大石浩二さんが発表しました。
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トマトイプーのリコピン4巻/ROOKIES4巻(デジタル版)
大石浩二・集英社/森田まさのり・集英社/Amazon

漫画家の大石浩二さんが14日、漫画アプリ「ジャンプ+」で連載中の『トマトイプーのリコピン』を休載し、お詫び文を発表した。 

Twitterでは「相変わらず天才すぎて」「このお詫び文おもろい」「大爆笑」と反響。3月18日時点で2万2000回リツイートされ、7万3000件の「いいね」がついている。

 

◆お詫び文、のはずが…

大石さんは「この度は本日のトマトイプーのリコピンが休載していることについて心よりお詫び申し上げます」と書き出し、30行以上にも及ぶ長文をつづった。 

「休載するたびに毎回のように『遊んでいるんじゃないか?』と言われることがありますが、そこは声を大にして否定させてください。

ちょっと自信ないのでやっぱり声を中くらいで否定させてください。

漫画に限らず仕事には締切というリミットが設定されているのですが、私はその締切まで一切時間を漫画以外のために使うことはありません。

話題のゲーム・エルデンリングなど一切やっておりません。

面白くしよう。読者を喜ばせたい。もっとこうしたらいいかな?

その純粋な読者への思いが強すぎて、試行錯誤しすぎて締切をオーバーしてしまう。 

休載とはそのようなことだと思っていただけたら幸いです 」と記載。

 

過去の週刊連載は睡眠時間を削るという方法で乗り越えていたこと、健康に多大な影響を及ぼしたことをつづった後、「『頑張れ』は『無理をしろ』の意味。気合や根性という概念の過大評価。何よりも健康な体と健康な精神が大事なはずです。無理をしても結果的に作業効率が落ちたり、周囲に迷惑をかけることになります。

エルデンリングでもそうです。敵の隙に攻撃を当てた時『もう一発当たるかも』と無理をすると逆にダメージを食らってしまいます。

高難易度と言われているこのゲームですが、『相手の動きをよく見る』『無理をしない』という立ち回りが攻略の鍵だと思われます」と記している。

 

 

◆「エルデンリング」、やっていないはずじゃ?

お詫び文に出てくる『エルデンリング』とは、オープンワールドのアクションRPGで、『ELDEN RING』とも表記される。

Twitterでは「エルデンリングへの造詣が深い」「めっちゃ楽しんでて草 もっと楽しんで欲しい」といったコメントが寄せられている。

 

 『ROOKIES』や『ろくでなしBLUES』の作者・森田まさのりさんは「少し昔、しんどいと言ったら、『仕事で倒れるなら本望だと思うんですよ』と、作家側が言ったのなら納得のセリフを、担当ではないある編集に言われた事があります。休まなあかんよ、大石くん」と労った。

 

大石さんは「ありがとうございます!たまに編集が言うお前が言うんかい案件ですね。昔『漫画家は2日3日徹夜くらい普通だよ』って言われた時、でもあなたは寝てるよね?って思いました(笑」と返信している。