アメリカのテレビ局「NBC」で長年続く人気コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』(以下、SNL)。
冒頭、普段であればその時々の時事ネタを取り入れた風刺コントが行われるが、2月26日(現地時間)放送回では、ウクライナの讃美歌が鳴り響いた。ロシアによる軍事侵攻が続き、多くの被害が出ているウクライナに祈りを捧げた格好だ。
歌唱したのは、ニューヨークを拠点に活動する、ウクライナからの移民によって設立された合唱団「ドゥムカ・オブ・ニューヨーク」。ウクライナの古典音楽や宗教音楽、民族音楽などを歌唱する、アマチュアの歌い手たちによって構成されている。
曲はウクライナで親しまれている讃美歌『ウクライナへの祈り』。現地メディアによると、合唱団の前に配置されたひまわりはウクライナの国花だという。真ん中で灯るろうそくは首都「KYIV(キエフ)」の文字を模して配置されている。
番組を見た視聴者からは、冒頭の時間をウクライナに捧げた番組を支持する声があがっている。「SNLは、息を呑むような美しいパフォーマンスで幕が開けた。涙が出ました」「私たちの心はウクライナとともにある」などのコメントが寄せられた。
ドゥムカ・オブ・ニューヨークは出演後、Facebookに「私たちはウクライナに連帯します。#snlに出演させてくれてありがとう」と感謝のメッセージを投稿した。