アメリカ・フロリダ州で観光客らにも人気のマナティが、大量に死ぬ事態に陥っている。
州の魚類野生生物保護委員会(FWC)の死亡統計によると、2021年の1年間で1100頭が死んだ。過去10年間で最も多い。
AP通信によると、水質汚染によってマナティの食料源である海草が減り、飢えや栄養不足が起きていることが原因だという。
そんな中、州の魚類野生生物保護委員会(FWC)は2022年1月、レタスを餌として食べさせる取り組みをスタートした。
FWCは2月16日、フロリダで生産されたロメインレタスやバターレタスを週に9トン以上与えていることを明らかにした。
CNNによると、臨時の餌場には1日平均350頭、多い時には800頭ものマナティーが来るようになった。レタスは栄養素があって消化しやすく、保護施設でも使われているという。
FWCの担当者は、「現時点で成功している」と述べたという。だが2022年に入ってから2月11日までの死亡数はすでに261頭に上っている。
レタスの提供は寄付によってまかなわれており、この取り組みは3月まで続けられる予定。