7ヶ月も前に行方不明となり、飼い主と離れ離れになってしまった猫。
実は、壮大な冒険を続けていたことがわかった。
イギリスのヒルズボロ・スタジアムで2月8日に行われたシェフィールド・ウェンズデイとウィガン・アスレチックの試合の途中、猫がピッチに乱入し、試合がストップする出来事があった。
SkySportsがTwitterに投稿した動画によると、ピッチを元気よく駆け抜ける猫を、選手が丁寧に抱き上げる様子がとらえられている。
選手が手を差し伸べると、ゴロンと横になるような素振りも見せた。猫は喝采を浴び、たちまちその様子がSNSで拡散された。
シェフィールド・ウェンズデイは翌9日にTwitterで、猫の様子を尋ねてきた人たちに対し、猫は頭部外傷と首に噛まれた傷があり、治療を受けたとコメント。抗生物質を投与され、「現在は食べ物を食べています」と無事であることを報告していた。
BBCによると、この猫、実は7ヶ月ほど前に行方不明になった飼い猫だったのだという。
猫の名前は“Topsey”。2021年6月にシェフィールド北部を旅行していた際、飼い主のもとから逃げ出し、行方不明になっていた。ヒルズボロ・スタジアムからは4キロほど離れた場所だったという。
「サッカーの試合を見ている?」
ITVニュースによると、飼い主のAlison Jubbさんは、試合を観戦していた家族からそう連絡を受けたという。
「サッカーのピッチを駆け抜けた猫がいて、Topseyのように見えた」と言われたものの、Jubbさんは信じられずにいた。
だが、マイクロチップをチェックした獣医から連絡があり、 Topseyだと判明したという。
JubbさんはTopseyが行方不明になってから、ポスターを作成し、SNSを活用してなんとか見つけようとしていた。電話を受けるまで、再び会えるという希望を失っていたという。
Jubbさんは「世話をしてくれた選手たちと全ての人に、優しく、親切にしてくれて、ありがとうと言いたい」とコメントした。