北京オリンピック・スキージャンプ混合団体に出場した佐藤幸椰選手が2月9日、自身のTwitterで、スーツ規定違反で失格とされた高梨沙羅選手の謝罪について見解をつづった。
佐藤選手は「責任を取る必要もない。もちろん反省も」などとし、今後もスキージャンプに必要な存在だと激励した。
「時間はかかっても、顔を上げて周りを見渡して欲しい」。仲間からの言葉
佐藤選手は高梨選手への思いを2つのツイートに分けて投稿した。
一つ目は、「なにひとつも奪われてなどいない。 本物のファンは失望などしない。 絶望しない限り、希望は失われない。 あなたのジャンプが多くの方の人生を明るく変えたことはあっても、私の人生を変えた事実などどこにも存在しない。 責任を取る必要もない。もちろん反省も」という内容だ。
これは、高梨選手が8日に自身のインスタグラムで「私の失格のせいで皆んなの人生を変えてしまったことは変わりようのない事実です。謝ってもメダルは返ってくることはなく、責任が取れるとも思っておりませんが、今後の私の競技に関しては考える必要があります。それ程大変なことをしてしまった事深く反省しております」と発信したことを受けたものとみられる。
続いて佐藤選手は「スキージャンプであなたがもたらした喜びは数えきれない。だからスキージャンプには今もこれからもあなたが必要。 時間はかかっても、顔を上げて周りを見渡して欲しい。 そこにはあなたが与えた喜びで満たされた沢山の人がいる」とつづった。
7日に行われたスキージャンプ団体では、日本の高梨選手を含む複数のチームの選手が飛行後に「スーツの規定違反」を伝えられ相次いで失格となり、その対応に批判が寄せられていた。
失格を伝えられた後、日本は粘り強くチーム一丸で戦い、4位と健闘した。
佐藤選手は11日から始まる男子ラージヒル・団体に出場する予定。ツイートの最後は「さぁ、今日も私は良い準備をします」と意気込んで締めた。