2022年1月に着任したアメリカのラーム・エマニュエル駐日大使は、北方領土の日にあたる2月7日、Twitterに動画を公開し、日本を支持する姿勢を明確にした上で、軍事的な緊張が高まるウクライナ情勢でロシアを牽制した。
エマニュエル大使は7日、公式Twitterアカウントに1分38秒の動画を投稿。日本語と英語の両バージョンあり、このうち日本語のツイートには「北方領土の日に際し、はっきりと伝えたいことがあります。米国は北方領土問題で日本を支持しています」と添えた。
動画ではまず、アメリカが1950年代から北方領土における日本の主権を認めていると紹介すると、「ロシアによる他国の主権軽視も同様です。北方領土に限ったことではないのです」と話を展開させた。
エマニュエル大使は、7日にウクライナ大使と会談したことを明らかにし、「ウクライナ大使もこのことに驚いていません。国際ルールや、認知された国境の軽視を直に体験しているからです」と、軍事的な緊張が高まるウクライナ情勢にも言及。「ウクライナ国境に10万人の兵士を集め、ヨーロッパを紛争と危機の危険に晒しています」とロシアを批判した。
動画の最後では、北方領土と2014年にロシアに併合されたクリミア、そしてウクライナ東部を並べ、「侵略者が誰なのかは明らかです」と指摘。日本とロシアの平和条約の実現を「支援します」と結んだ。