2月4日に開幕が迫った北京オリンピック。
東京オリンピックの選手村には、大会後の再生利用に配慮し、段ボール製のベッドが導入された。しかし、北京で使用されているベッドは、段ボールベッドではないようだ。最先端の機能までついているという。
「選手村は段ボールベッドなの?」という質問に…
アメリカのリュージュ女子代表のサマー・ブリッチャー選手は、1月27日にTikTokに1本の動画を投稿。ファンから寄せられた「選手村は段ボールベッドなのか?」という質問に対し、「それは嬉しい質問。ちょうどすばらしいものをシェアしたいと思っていました」と答えた。
動画の中で、ブリッチャー選手はリクライニングベッドをリモコンで操作。ベッドの機能には「ゼロGモード」まであるといい、同室の選手とともに「これはすごい!」とその快適さを大絶賛し、興奮した様子を見せた。
ブリッチャー選手は、「段ボール製のベッドではないし、まるで北京大会の組織委員会が『どうやったら東京を上回ることができるか』と考えたことを示しているよう」ともコメントした。
この動画はネット上で話題となり、アメリカのメディアも取り上げている。
アメリカで五輪放映権を持つNBC傘下のNBC New Yorkは、「北京オリンピックの選手村ベッドは、東京大会のアスリートを嫉妬させるに違いない」という見出しで記事を配信。
東京大会では、一部の選手から段ボール製ベッドに不満の声があがっていた。また、ベッドの硬さを証明するために、選手たちがベッドの上で飛び跳ねる動画もネット上で拡散されていた。
東京大会の組織委の発表によると、段ボール製ベッドは高級寝具として知られる「エアウィーヴ」が提供したもの。「環境に配慮し、持続可能な大会を実現する」という目的のため、選手村に導入する寝具も主に再生利用可能な素材で作られていた。