1月21日にスタートした金曜ドラマ『妻、小学生になる』(TBS)で1人の子役に注目が集まっている。毎田暖乃(のの)さんだ。
初回の放送では「石田ゆり子が憑依している」などと、その演技力がSNSで称賛され話題となった。同作プロデューサーが「出会いは奇跡」と語る逸材は、いったいどんな役者なのだろうか。
“つましょー”で第1話から反響
『妻、小学生になる』は村田椰融さんによる漫画が原作で、俳優の堤真一さんが主演を務めるドラマ。早くも“つましょー”の愛称で認知が広がっている。
10年前に石田ゆり子さん演じる妻の貴恵を亡くし生きる気力を失った堤真一さん演じる圭介と蒔田彩珠さん演じるその娘の麻衣が、10歳の小学生の姿になって生まれ変わった妻と再会し生きる喜びを取り戻していくという物語だ。
毎田さんは小学生の姿になって生まれ変わった妻・白石万理華を演じている。
小学生でありながら、演じるキャラクターはあくまでも「死んだ妻の生まれ変わり」という斬新かつ難しい設定だ。
突如として圭介と麻衣の前に現れた万理華は、当初2人から疑われてしまう。だが、家族でしか知り得ないエピソードを当然のように次々と繰り出し、ついには生まれ変わった事実を信じ込ませる。
初回の終盤には毎田さん演じる万理華と圭介の2人の会話のシーンがあり、「ジーンときた」「初回から涙が出た」と多くの反響があった。
「石田ゆり子が憑依」。プロデューサー「出会いは奇跡」
SNSで大きな話題となっているのが毎田さんの演技力だ。
Twitterでは劇中で随所に見せる仕草やセリフの言い回しに「石田ゆり子が憑依してる」「小学生なのにそこに石田ゆり子がいるんだよな」「演技うますぎて...」「これが才能か。今後が楽しみ」など多くの視聴者がコメントした。
実は、万理華の役は約2年の年月をかけて決まったという。
同ドラマのプロデューサーの中井芳彦さんは「オーディションの最終日に毎田暖乃さんと出会い、スタッフ一同、この方しかいないと思いました。出会えたことに奇跡を感じています」とコメント。
これまで幾つもの名作を手がけてきたプロデューサーにそう言わしめるほどの「逸材」と言える。
2つの「朝ドラ」で注目されていた過去
毎田さんは2011年に生まれた10歳。その存在を今作で知ったという方は多いかもしれないが、実は過去に国民的ドラマに出演した経歴を持つ。
NHK の連続テレビ小説『スカーレット』では、戸田恵梨香さん演じるヒロイン・喜美子の親友で大島優子さん演じる照子の長女・雪子の役を演じた。
また、同『おちょやん』では杉咲花さん演じるヒロインの竹井千代(たけい・ちよ)の子ども時代を演じていた。
始まったばかりの『妻、小学生になる』。第2話の放送は1月28日午後10時から。物語の展開と合わせて、毎田さんの演技にも注目だ。