中国の月面探査車「玉兎2号」が2021年12月、月の裏側で発見したと報告していたキューブ型の謎の物体。『神秘小屋』とも呼ばれ注目を集めた物体の正体が、ついに明らかになった。
「北京航天城」が運営するメディアOur Spaceが1月7日に公開したブログ記事によると、遠巻きに立方体のように見えていた物体は、近づいてみると岩であることが判明した。「(探査車の)操縦士たちは、ついにその真の姿を解明しました!」と興奮気味につづっている。探査車名の「玉兎2号」にちなんで「これは(月に棲んでいるとの伝説がある)ウサギだ」とも報告。この岩の近くにも別の岩のかけらがあり、「ウサギが食べようとしているニンジンのようだ」とユーモアを交えて伝えている。目を凝らしたら、伏せているウサギに見えなくもない...?
ニューヨークタイムズは、「中国の宇宙プログラムが『謎の小屋』と呼んでいたぼやけた画像は、カメラの角度や光と影の具合によるものだった」と報じている。
Our Spaceは2021年12月、月面上に立方体の物体が確認されたと報告。謎の立方体を『神秘小屋』と名付け、「宇宙人が月に上陸した後に建てた家なのだろうか」などとブログでつづり話題を呼んでいた。「小屋」の近くにクレーターが見つかっていることから、Space.comは「隕石の衝突によって生じた大きな岩である可能性がある」との見方を伝えていた。