年末年始の連休、自宅でテレビやネットを観ながら過ごす方も多いのではないでしょうか。
作品が多すぎて何を観ればいいの?と迷った時のために、国内外で話題の映画やドラマなど、Amazonプライム・ビデオ(アマプラ)で観られるおすすめ作品を、厳選して紹介します。
『僕の姉ちゃん』
黒木華さんと杉野遥亮さんが姉弟を演じた『僕の姉ちゃん』。原作は雑誌『anan』で長期連載中の益田ミリさんの同名漫画です。
姉弟はともに社会人で、両親が不在の束の間だけ2人暮らしをすることに。性格が異なる2人が、毎晩お酒を飲み、好きなものを食べながら、恋や仕事、趣味にまつわる会話を繰り広げます。
大きな出来事は起きず、2人の何気ない日常と、会話劇が見どころです。特に、姉がさりげなく口にする、人生の真理をつくような一言がクセになる面白さ。1話24分で全10話と気軽に観られるので、隙間時間にもおすすめです。
『愛すべき夫妻の秘密』
ニコール・キッドマンとハビエル・バルデムが共演する『愛すべき夫妻の秘密』は、1950年代にアメリカで大ヒットし、日本でも放送されたシットコム『アイ・ラブ・ルーシー』の舞台裏を描いた伝記映画。
番組では夫婦を演じ、私生活でもパートナーだったルシル・ボールとデジ・アーナズ。2人にとって重要な1週間を舞台にしており、その仕事や人間関係からはテレビ業界におけるジェンダーや人種の格差の問題も垣間見えます。
監督は『シカゴ7裁判』などでアカデミー賞にノミネートされた経験のあるアーロン・ソーキン。
『ロング・ショット』
2020年に公開され話題となったラブコメ映画『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』がAmazonプライム・ビデオで配信中。
映画『プリティ・ウーマン』の挿入歌を使用するなどし、「『プリティ・ウーマン』の男女逆転版」とも呼ばれた本作は、国務長官の女性と、うだつの上がらない男性ジャーナリストのラブストーリーです。
ラブコメへの出演が珍しく、近年は女性をエンパワメントする映画に多数出演してきたシャーリーズ・セロン。そして、コメディアンであり、男性同士の関係を描いた映画を多数世に送り出してきたセス・ローゲン。初共演の2人の、パブリックなイメージが活かされた配役やストーリーも見どころの一つです。
『フェアウェル』
中国系アメリカ人のルル・ワン監督の自伝的ストーリーを描いた『フェアウェル』。主演を務めたのは、『クレイジー・リッチ!』『シャン・チー』などでも知られるオークワフィナです。
ニューヨークで暮らすビリーは、祖母が余命3カ月だと宣告されたことを知ります。親族たちは、ショックを受けるからという理由で祖母本人には余命を告げることをせず、それが「中国の文化だから」と説明しますが、アメリカで育ったビリーはそれに納得することができません。
祖母にお別れを告げるために中国へと向かうビリー。そこで起きる一族のドタバタをユーモラスに描きながら、中国とアメリカという2つの文化の狭間にいるビリーの葛藤や、家族の痛みや悲しさにも優しく寄り添う作品です。
『私をくいとめて』
監督・大九明子さん、原作・綿谷りささんと、『勝手にふるえてろ』のコンビが再タッグを組んだ映画『私をくいとめて』。「おひとりさま」生活を楽しむみつこと、年下の男性の多田の恋の行方を描いたラブストーリーです。
脳内にイマジナリーフレンドの「A」がいて、人間関係に迷った時にはいつもAに相談して「正しい答え」をもらうみつこ。少し不思議な世界観の映画ですが、みつこの過去や心情が徐々に明らかになっていくと、社会から傷つけられ、疲弊してしまった女性の姿が見えてきます。
のんさん、林遣都さん、橋本愛さんという3人のメインキャストの演技も見どころの一つ。特にのんさんと橋本さんは親友役を演じており、朝ドラ『あまちゃん』以来となる共演が実現し話題となりました。