明治が本気出してきた。500種類の牛乳レシピも、大量廃棄の危機にプロジェクトを開始

牛乳を使った水ようかん、ミルクおでん、ミルク豚汁などの変わり種レシピも…。

年末年始に大量の生乳が廃棄される懸念が出ている問題で、食品会社「明治」が、牛乳の消費拡大を促す「#モ~っと飲モ~っとプロジェクト」を開始した。

料理研究家の浜内千波さんらが考案した、カルボナーラや麻婆豆腐をはじめとする「牛乳レシピ」を、ホームページで約500種類紹介したり、レスリング指導者の吉田沙保里さんが牛に扮し、牛乳の魅力を伝える動画を作成したりしている。

明治の広報部は「牛乳を楽しく食生活に取り入れるきっかけになれば嬉しい」と話す。

 

#モ~っと飲モ~っとプロジェクトとは?

農林水産省によると、新型コロナウイルス禍などの影響で、牛乳や乳製品の需要が落ち込んでいることなどから、今年は大量の生乳が廃棄される恐れが指摘されている。

乳業メーカーや酪農家でつくる業界団体「Jミルク」によると、年末年始に生乳が廃棄される恐れについて、年末年始は牛乳の消費量が少なくなる時期であることに加え、一部量販店の休業や学校給食の休止も重なることなどが背景にあるという。

明治では、アイスやヨーグルト、チーズなど、主要商品の多くで生乳を使用している。SDGsの観点からも、廃棄をできるだけ減らしたいと考え、牛乳の消費拡大を促すプロジェクトを企画した。

 

500種類のメニューを紹介

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浜内千波さん考案の「ミルクおでん」
明治

おいしい牛乳」のホームページでは、牛乳を使ったさまざまなメニューを紹介

カルボナーラやケーキといった王道メニューから、そうめんや水ようかんといった変わり種まで、これまで公開していたものも含めて約500種類に上る。

料理家浜内千波さんが考案したミルクおでんやミルク豚汁など、31種類のメニューも公開

そのほか、卵焼きやフレンチトーストなど、調理が比較的簡単なメニューも多く揃えているという。

明治の広報部は「牛乳は料理に足すだけで簡単に栄養面の強化ができるほか、鍋や味噌汁などに入れるとコクを出すこともできます。牛乳で作って美味しいの?と思うメニューもあるかもしれませんが、意外に相性が良いレシピばかりです」と話す。

 

吉田沙保里さんがウシに!

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牛に扮し、牛乳の魅力を伝える吉田沙保里さん
明治

プロジェクトの一環として、元レスリング選手の吉田沙保里さんが牛の着ぐるみをまとい、「ウシ田沙保里」として牛乳の魅力を伝える動画をYouTubeの明治公式チャンネルにアップロードした。

吉田さんは、

「これからの季節、牛乳を飲む量が減りがちではありませんか?しかし!牛乳を飲まないなんてモ〜ったいない!

牛乳はカルシウムやたんぱく質などの栄養が豊富に含まれています!効率よく栄養を摂りたい方におすすめなんです!」

などと牛乳の魅力を力説。

吉田沙保里さんの可愛らしい踊りも披露され、21日午後6時時点で11万回以上再生されている。

 

プロジェクトは2022年3月まで。期間中は「おいしい牛乳」のパッケージに、ホットチョコレートのメニューも記載するという。