「気候変動担当大臣の創設を考えては?」予算委での質問に、岸田首相の答えは…

立憲民主党の石川香織衆院議員から、「日本でも気候変動担当大臣の創設を考えてみてはどうか」との質問が飛びました。
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(左から)石川香織氏、岸田文雄首相
時事通信社

「本気度を示すために、日本でも気候変動担当大臣の創設を考えてみてはどうか」ーー。

12月13日午後に開かれた衆院予算委員会で、こんな質問が飛んだ。

立憲民主党の石川香織衆院議員(北海道11区)が岸田文雄首相に見解をたずねたが、首相は何と答えた?

「環境大臣という、この問題を担当する優秀な大臣がおりますので…」

石川氏は、「気候変動は命あるものにおいては非常に脅威だ」と指摘。その上で、「世界でも気候変動の担当のポストなども積極的に置いている。日本も本気度を示すために、気候変動担当大臣の創設を考えてみてはどうか」と問うた。

これに対し、岸田首相は「資本主義自体が、自然環境に負荷をかけすぎてしまった結果として、気候変動問題が大きな問題としてクローズアップしてきたという指摘もある」と気候変動対策の重要性を指摘。

一方で、『気候変動担当大臣』については、「一応環境大臣という、この問題を担当する優秀な大臣がおりますので、まずは山口(壮)大臣に、この課題が地球規模の重大な課題であるという、しっかりとした認識を持って、しっかり対応してもらいたいと思っております」と述べるにとどめた。

石川氏と岸田首相のやりとり

石川氏

「気候変動というのは、命あるものにおいては非常に脅威だと思います。

 世界でもですね、気候変動、どんどんいろんなところで影響が出ていて、国も気候変動の担当のポストなども積極的に置いていると。

 日本も本気度を示すために、このぜひですね日本でも気候変動担当大臣、この創設を考えてみてはどうかと思うんですがいかがでしょうか」

 

岸田首相

「気候変動、おっしゃるように、今世界においても、この世界共通の大きな地球規模の課題と認識をされ、大きな議論が行われています。

先ほど来、資本主義の話をしておりましたが、新自由主義的な政策に基づく資本主義の弊害の一つとして、先ほど来出ている、格差の問題とあわせて、この資本主義自体が、この自然環境に負荷をかけすぎてしまった結果として、気候変動問題が大きな問題としてクローズアップしてきた、こういった指摘もあります。

こうした気候変動についてしっかり取り組んでいかなければならない。こうしたことでありますが、新たな大臣を設けよということですが、一応環境大臣というですね、この問題をしっかり担当する優秀な大臣がおりますので、まずは山口大臣にしっかりとこの問題に、今申し上げたこの課題が地球規模の重大な課題であるという、しっかりとした認識を持って、しっかり対応してもらいたいと思っております」