サッカー選手が、一人一匹犬を胸に抱いてピッチに入場する動画がネットで話題になっている。
小型犬から大型犬までさまざまな犬種がいるが、どの犬も選手の腕の中に行儀よく抱かれている。これは、ロシアのサッカーチームが、保護犬の飼い主を見つけるために取り組んだプロジェクトだ。
そのチームは、サンクトペテルブルグを拠点とする「FCゼニト・サンクトペテルブルグ」。12月3日のロシア・プレミアリーグの試合で、選手たちは犬を抱いてピッチに入場した。
ゼニトは地元の動物保護団体と連携し、ペットを飼う時の責任や世話の方法を啓蒙し、犬のアニマルシェルターの資金調達を支援するプロジェクト「犬は家にいるほうがいい!」を立ち上げた。
犬を抱いての入場はその一環として行われたもので、チームによると、保護犬の多さを人々に伝えたいという狙いもあったという。選手たちも大事そうに子犬を抱え、笑顔を見せている。
キックオフの前には、スタジアムのモニターに犬の名前と写真、プロフィールが紹介され、会場では、犬の里親を申し込んだりプロジェクトの支援ができるようになっていた。
FCゼニトが公式Twitterで投稿した動画が話題になり、国内外のメディアが取り上げるなど反響を呼んでいる。日本のネットユーザーの間でも、「素敵な発想」「日本でも導入してほしい」「子犬たちに家族がみつかりますように!」などのコメントが寄せられている。