吹雪が吹き荒れる中での救出劇だった。
イギリス・オーンコートの農場がTwitterで発信したある映像に注目が集まっている。動画は、1人の男性がこんもりと積もった雪山を前に、体ごと突っ込んでいくところから始まる。いったい何が起きていたのか。
雪山から出てきたのは...
動画を投稿したのは「Herdwicks of Highfields Farm」。
11月30日に「Digging out #StormARWEN(掘り出す)」と文言が添えられ投稿された動画は、長さにして30秒程度のものだった。吹雪の中、雪山と対峙する経営者の男性のすぐそばには複数の羊がいる。
動画が始まってまもなくすると、雪山の穴の中から一匹の羊が顔を出した。
「Come on!Come on!(来い!来い!)」と男性が羊に呼びかけるも、なかなか羊は中から出てこない。吹雪はより強まっているようにも見える。
だがその直後、無事に羊は救出された。羊の体には雪のかたまりが幾つも付いていた。
BBCの報道によると、大雪の中で約50頭の行方がわからなくなったが、数時間で無事に全頭見つかったという。
羊を救出した経営者の男性の話によれば、農場は約62時間にわたって停電していたという。
救出された羊について、Twitterでは「無事に助け出されて良かった」「毛が暖かくて良かったね」などとコメントが寄せられた。
羊たちのその後は?
農場のTwitterは12月4日、その後の羊たちの様子を写真付きで投稿。
「The calm after the storm...(嵐が去った後の穏やかさ...)」とコメントを添え、嵐が去った後の元気な羊の姿を報告していた。