ウォルト・ディズニー社は12月1日、同社の新会長にスーザン・アーノルド氏を指名したと声明を発表した。
98年の長い歴史において、女性が経営トップとなるのは初。アーノルド氏は現会長のボブ・アイガー氏の後任として、2021年12月31日から新会長のポストに就く。
「ディズニー」という大きな影響力を持った、世界を代表するコンテンツ企業の人事は注目を集めている。
スーザン・アーノルド氏、どんな人?
新会長となるアーノルド氏の経営幹部としての実績は十分だ。過去には著名なグローバル企業の経営に数多く携わってきた。
2021年まで株式投資会社カーライル・グループの役員会に8年にわたり名を連ねたほか、かつては日本でもよく知られるP&Gや米・マクドナルドにも籍を置いていた。
ブルームバーグによると、アーノルド氏は2007年からディズニーの取締役に就任し、2018年からは筆頭社外取締役を務めていた。
声明で現会長のアイガー氏は、アーノルド氏について「非常に尊敬されているエグゼクティブであり、その豊富な経験や揺るぎない誠実さ、専門家の判断は、2007年に(彼女が)初めて取締役会に加わって以来、会社にとって非常に貴重なものです」とコメントしている。
日本法人では2020年から女性がトップ
実は、日本ではすでに経営トップには女性が就いている。
日本の拠点となっているウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社では、2020年にキャロル・チョイ氏が代表取締役社長兼マネージング・ディレクターに就任した。