今日12月3日(金)6時37分頃、山梨県東部・富士五湖を震源とするマグニチュード4.9の地震が発生し、最大震度5弱を観測しました。この地域で震度5弱以上の地震が起きるのは9年ぶりです。
未明に2度の地震が発生
最大震度5弱の地震が発生する約4時間前の2時18分頃にはマグニチュード4.1(最大震度4)、2時23分頃にはマグニチュード3.6(最大震度3)の地震が発生していました。今回の震度5弱の地震も含めて、3回の地震はいずれも北西ー南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されており、一連の活動と考えられます。
山梨県東部・富士五湖は地震活動が活発な地域で、2001年以降でマグニチュード1以上の地震の分布を見ると、神奈川県との県境付近に集中しています。今回の震源も速報値のため、若干のズレがあるものの、この領域内で発生しました。ほとんどの地震が深さ20km前後で起きており、今回の地震も活発な活動域で起きたものとみられます。
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富士山との関連性は低いとみられる
山梨県東部・富士五湖を震源とする震度5弱以上の地震は、2012年1月28日のマグニチュード5.4の地震以来です。また、1996年3月にはマグニチュード5.5、1983年にはマグニチュード6.0の地震が起きるなど、マグニチュード5~6の地震が度々発生しています。
政府の地震調査研究推進本部は、この領域の深さ10~30kmの地震活動は伊豆半島が陸側のプレートに衝突するために生じると考えられているとしています。地震のメカニズムや震源の位置などから、現時点で富士山の火山活動との関係性はみられていません。
揺れによる大きな被害は見られず
ウェザーニュースアプリ利用者からの地震の被害報告では、わずかに物が落ちるなどの影響が見られた程度となっています。
ただ、元々地震が多い地域である上、震源が比較的浅いため、今後も同じような規模の地震が起きるおそれがあります。倒れやすいものや棚などから落ちやすいものがないか、今一度確認をするようにしてください。
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