第2次岸田内閣で外務大臣に就任した林芳正氏が、超党派の「日中友好議連」の会長職を辞すると表明した。11月11日、外務省で行った就任会見で明らかにした。
その理由について、林氏は「外務大臣としての職務遂行に当たって無用の誤解を避けるため」と説明した。「様々なご意見等が間接的に報道等を通じて寄せられているということを承知しております」とも述べた。
林氏の外務大臣起用をめぐっては、日中友好議連の会長を務めていることから「親中派」だとして自民党内から慎重論が出ていた。
こうした声を背景に、林氏は外相就任前の11月8日のBSフジの番組で、外相について「『知日派』という言葉があるように『知中派』であってもいい」「『媚中』ではいけない」と語っていた。