メジャーリーグの強豪サンフランシスコ・ジャイアンツは日本時間の11月10日、長年チームのブルペン捕手を務めてきた植松泰良(たいら)さんがアシスタントコーチに昇格したと発表した。
新たにアシスタントコーチとなる植松さんは千葉県館山市出身の38歳。MLBや日本プロ野球で選手としてプレーした経験がない、ユニークな経歴の持ち主だ。
始まりは、マイナー球団の“インターン”
公式サイトによると、植松さんは高校を卒業後、アスレチックトレーナーを目指してアメリカに渡り、南イリノイ大学に進学した。
その後、「インターン」としてマジャイアンツに加入。傘下マイナー球団のブルペン捕手としてチームを支えると、2008年にメジャーに昇格した。
2010年・2012年・2014年と3度のワールドシリーズ制覇に裏方として貢献した。
オールスターゲームや2017年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のアメリカ代表チームのブルペン捕手も務めたという。
監督も「しっかり準備をする男」と太鼓判
ジャイアンツのゲーブ・キャプラー監督は、植松氏のコーチ人事について「過去2年間にわたって着実に仕事をこなし、今回の昇格を勝ち取った」と評価している。
その上で、次のようにコメントした。
タイラは長年ジャイアンツの球団組織に貢献してきたが、メジャーリーグのコーチという新たな役割でより大きな影響を与えてくれるだろう。彼は様々な役割をこなすことができ、しっかり準備をする男だ。球団内の選手やスタッフとしっかり関係性を築いており、我々にとって違いをもたらす存在になるだろう
ジャイアンツは2021年、ナショナル・リーグ西地区1位でポストシーズンに進出したが、ワイルドカードゲームで勝ち上がってきたドジャースに3勝2敗で敗れ、リーグ優勝決定シリーズに進出することは出来なかった。
来シーズンは2014年以来のワールドシリーズ制覇を目指す。