11月5日は「津波防災の日」。
1854年の安政南海地震による津波が和歌山県を襲った際、濱口梧陵という人物が稲むらに火をつけ、村人を安全な場所に誘導したーー。そんな実話から生まれた物語「稲むらの火」にちなんで定められました。
大切な人や自分の命を守るために知っておきたい、津波からの避難に関するピクトグラムを確認しておきましょう。
一般社団法人「日本標識工業会」が公表しているガイドラインでは、津波に関して次の3つのマークを紹介しています。
<津波注意>
三角形の中に波が描かれたこのマークは、「津波注意」を意味しています。この標識は、津波来襲の危険が想定される場所に設置されています。
<津波避難場所>
四角形の中に、波から逃れる人が描かれたこちらのピクトグラムは、「津波避難場所」を示しています。津波から安全に避難できる場所(高台)という情報を伝えています。
<津波避難ビル>
三つ目の記号は、「津波避難場所」と似ているこちらのピクトグラム。津波から逃れる人と建物が描かれていて、「津波避難ビル」を意味しています。津波から安全に避難できるビルであることを示しています。
「津波防災の日」を前に、警視庁災害対策課もこれらのピクトグラムを紹介するツイートを投稿し、避難の際の参考にするよう呼びかけています。
日本標識工業会では津波のほか、洪水や土石流、崖崩れ、大規模な火事といった災害種別の避難誘導に関する標識をまとめたガイドブックを作成しています。