噴火で取り残された3匹の犬、忽然と姿消す。現場に謎のメッセージ「犬たちは無事さ」(写真)

救助に向かったドローン会社は「何か奇妙なことが起きている。周囲で犬が隠れそうなところを隈なく確認したが、何も見つからなかった」と話している。

火山噴火の影響で3匹の犬が溶岩流の間に取り残されているのが確認され、ドローン会社が後日空から救助に向かうと、犬の姿が忽然と消えていた。現場には、犬の無事を知らせる謎のメッセージが残されており、ドローン会社は「何か奇妙なことが起きている」と驚きを語っている。

発端は、スペイン領カナリア諸島のラ・パルマ島で9月19日から続く火山の噴火。溶岩流や火山灰の影響で、3匹の犬が取り残された。

スペインのドローン会社が撮影した画像を見ると、地面が火山灰で覆われたスペースに、犬のような動物が3匹確認できる。

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取り残された犬たち。
Handout . via Reuters
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取り残された犬。
Handout . via Reuters
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噴火したラ・パルマ島の火山帯
Handout . via Reuters

ロイター通信によると、犬を救助する許可を得たドローン会社は10月19日、遠隔操作できるネットで運び出そうと現場に向かった。ところが犬たちの姿が忽然と消えていたという。

SNS上では、現場に残されていたとされる「パルマよ、強く。犬たちは無事さ Aチーム」と書かれたメッセージバナーの写真が拡散。ドローン会社側は21日、skyニュースなどの取材に、現場でバナーがあったことを確認したと認めた上で、こう証言した。

「風でひっくり返っていたけどね。私たちは人の足跡も見た。犬はすでにどこかに移動されたということでしょう」

ドローン会社側は、犬が取り残されていたエリアでは、地面などの温度が下がっている場所もあると付け加え、何者かが徒歩で救助した可能性もあると説明。

一方で「何か奇妙なことが起きている。周囲で犬が隠れられそうなところを隈なく確認したが、何も見つからなかった」とも述べた

9月19日が続く噴火の影響で、これまでに約2000の建物が破壊され、数千人が避難を強いられている。