IT大手ヤフーは10月19日、同日に公示された衆院選(31日投開票)に合わせ、ヤフーニュースで読者が自由に感想などを書き込めるコメント欄(ヤフコメ)について、候補者に関する虚偽の事実の投稿などに注意を呼びかけるメッセージを出すようにしたと発表した。ヤフコメは、これまでも誹謗中傷などの内容が問題視され、ヤフーが対策を取っていた。
利用者が政治カテゴリーの記事にコメントを投稿しようとすると「当選をさせない目的での候補者に関する虚偽の事実の投稿、また、名誉毀損や侮辱等に当たる投稿は、法令に違反する場合があり刑事罰の対象ともなります」とのメッセージが掲示される。18日から掲示を始め、31日までという。
ヤフーは「選挙の公正を阻害したり、選挙結果に影響を及ぼしうる虚偽の書き込みがなされたりすることを抑止する」と説明している。
コメント欄を自動的に非表示にする新機能も
また、ヤフーは19日から、違反コメントの数などで一定の基準を超えたコメント欄を自動的に非表示にする新機能を導入した。人工知能(AI)が判定するという。ヤフーはハフポスト日本版の取材に対し「人による恣意性を排除するためAIを活用する」と説明した。
2007年にコメント欄の提供を開始したヤフコメは、AIや人の目などを駆使しながら、1日平均約2万件の違反コメントを削除しているという。
ヤフーは「日本のインターネットにおける健全な言論空間を構築し、より良い社会の実現に向けて全力を尽くす」とコメントしている。