台風14号(チャンスー)は9月16日12時現在、長崎県五島市の西南西約420キロにあってほとんど停滞している。中心気圧は990ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は25メートル/秒だ。(気象庁の台風情報はこちら)
16日昼前の気象庁発表によると、当初の予想よりも発達していて、16日は東シナ海をゆっくり北上し、進路を次第に北東へ変えて17日午後には西日本に上陸する見込み。
気象庁は、16日から18日(土曜日)にかけて、西日本から北日本の広い範囲で大雨となるおそれがあるとし、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒するよう呼びかけている。
台風14号や前線に暖かく湿った風が流れ込む影響で、大気の状態が不安定になる。西日本では、16日から17日を中心に、東日本では18日を中心に雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨となるところがある見込みだ。普段雨が少ない地域でも雨量が多くなるおそれがある。
17日12時までの24時間に予想される雨量は以下の通り(いずれも多いところ)。
九州北部地方 200ミリ
四国地方 180ミリ
九州南部 150ミリ
近畿地方 100ミリ
その後、18日12時までの24時間に予想される雨量は以下の通り(いずれも多いところ)。
東海地方 300から400ミリ
関東甲信地方、近畿地方、
四国地方、九州北部地方、 200から300ミリ
北陸地方、中国地方 100から200ミリ
東北地方、九州南部 100から150ミリ
その後も18日夜にかけて雨は続き、西日本から北日本の広い範囲で雨量がさらに増えるおそれがある。
18日にかけて温帯低気圧の性質を帯びつつ東日本へ進み、19日には関東の東へ進んで温帯低気圧に変わる見込み。