「嘘だと言って欲しい」「あって欲しくない展開だった」
日曜劇場『TOKYO MER』(TBS系)が9月12日に最終回を迎える。
直近8月30日から9月5日のドラマ部門の番組平均世帯視聴率ランキングでは、先日放送された第10話が、NHKの朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』に次ぐ2位の13.5%を記録。その展開に多くの視聴者が衝撃を受け、反響が寄せられた。
最終回となる第11話で、物語はどのような結末が描かれるのか。Twitterでは「ある人物」にすでに注目が集まっている。
衝撃的だった、10話のクライマックス
同ドラマは重大事故や災害、事件現場に駆けつけ、命を救うために危険な現場に勇猛果敢に飛び込んでいく救命救急チーム“TOKYO MER”の活躍を描く物語。
『グランメゾン東京』や『僕のヤバい妻』などで知られる黒岩勉氏が脚本を務め、チーフドクターの喜多見幸太役を、俳優の鈴木亮平さんが演じてきた。
まずは、「最終章の前編」として放送された第10話を振り返る。同話の結末は多くの衝撃を持って受け止められた。
喜多見がテロ組織との関与を疑われてしまい、MERに出動禁止を命じられる。そんな折、ある大学で爆破事件が発生。現場には喜多見と賀来賢人さん演じるMERのメンバーで厚生労働省の医系技官・音羽尚が駆けつける。
発生した爆破事件は、城田優さん演じるエリオット・椿が仕掛けた罠だった。喜多見には椿のことを助けたという過去があった。
喜多見が爆破事件の負傷者の救出に尽力していた頃、椿は佐藤栞里さん演じる喜多見の妹・涼香と接触。兄のもとに向かうという涼香に「ひとつ、お願いしてもいいですか?」と問いかけ、何かを託す。それはかつて、喜多見が椿に渡したという水筒だった。
その後、喜多見の元を訪れた涼香。喜多見は涼香が水筒を持っているのを見つけた途端、それを捨てるよう必死に叫ぶ。涼香が急いで投げ捨てるも、その瞬間に水筒が爆発。涼香はその衝撃で命を落とすという展開だった。
喜多見は以前、椿から「私を助けたことを必ず後悔させます」と忠告を受けていた。
椿から「分かって欲しかったんですよ。世の中は不条理だってことを」と伝えられた喜多見。自ら命を助けた者によって実の妹の命を奪われ、茫然自失になる。
Twitterでは物語の展開について「まさか、死者1名が涼香だったなんて」「重い。日曜には重すぎる結末」「これ、喜多見先生この後どう立ち直るの?無理だよね」「椿が本当に許せない」などと様々な反響が寄せられた。
最終回のキーマンは誰?“ある人物”に注目
最終章の後編、最終回で物語はどのような終わりを迎えるのか。MERはどうなってしまうのか。
最新の予告映像で喜多見は「危険を冒して誰かを助けようなんて間違っていた」「涼香は俺のせいで死んだんだ」と責任を感じ塞ぎ込んでしまう。
そんな中、最終回のキーマンとして、ネット上では“ある人物”の名前が早くも上がっている。渡辺真起子さんが演じる厚生労働大臣の白金眞理子だ。
白金は当初から石田ゆり子さん演じる東京都知事の赤塚梓と対立し、MERを潰そうと考えてきた。
ところが第10話では、自らの後ろ盾であり、MERの混乱に乗じて自らの過去の不正を隠そうとする桂文珍さん演じる与党の幹事長・天沼夕源と同席するシーンで“浮かない表情”を見せていた。
わずか数秒で描かれたその表情に対し、Twitterでは「白金が見過ごせない顔してた」「白金が最後に何とかしてくれるのかも」「赤塚知事と和解するのかな」「最終的に味方になってくれると信じてる」などと、白金大臣を最終回の鍵を握る重要な人物として予想する声が多くあがっている。
過去に1つ、“気になるセリフ”がある。第7話の終盤で、赤塚が白金にこう言い放っている。
「白金先生は元医系技官ですよね。医者なら私なんかよりよっぽど理解できるんじゃないですか?喜多見先生たちの気持ちが...」
この問いかけに白金は答えなかったが、白金も実は音羽と同じ医系技官という設定が明かされていた。依然として天沼側に立つ白金が、最終話でどのように振る舞うのかが見どころだ。
最終回となる第11話は、12日午後9時から15分拡大で放送される。