【自民党総裁選】立候補した4人の顔ぶれと仕組みをおさらい

複数の女性が総裁選に立候補するのは初めてです。
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Yuki Takada /HuffPost Japan
自民党総裁選の立候補者

 

自民党総裁選は9月17日に告示され、29日に投開票される。河野太郎・規制改革担当大臣、岸田文雄・前政調会長、高市早苗・前総務大臣、野田聖子・幹事長代行の4人が立候補した(届出順)。

総裁選に女性が立候補するのは2008年の小池百合子氏(現東京都知事)以来で、複数の女性の立候補は初めて。新総裁は、近く実施される衆院選をたたかう上で「顔」を選ぶ側面を持つ。

今後の予定は?

自民党によると、4人は17日午後に所見発表演説会、候補者共同記者会見に臨む。日本記者クラブ主催の公開討論会(18日)や青年局・女性局主催の公開討論会(20日)、ZOOMを通じて国民の質問に候補者が答える「LDPオープンタウンミーティング」(23〜26日)がある。YouTubeやTwitterでライブ配信されるものもある。

新総裁、どのように決まる?

新総裁はどのような仕組みで決まるのか。

党所属国会議員による「議員投票」と、全国の党員・党友による「党員投票」の合計票数で争われる。

議員投票と党員投票はいずれも382票。合わせて764票で争われる。議員投票は、国会議員1人1票で、9月29日に東京都内のホテルで投開票される

党員投票は、都道府県ごとに開票し、党本部で合算し、各候補者の得票数をもとに、「ドント方式」で配分する。 

国会議員票と党員票を合わせて、有効票の過半数を得た候補者が当選となる。いずれの候補も過半数に達しない場合は、上位2人による決選投票が行われ、得票数が多かった人が総裁として選出される。

安倍晋三氏の辞任にともない実施された前回(2020年)の総裁選は、両院議員総会で菅義偉・現総裁を選出し党員・党友による投票が実施されなかった。

 

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自民党の両院議員総会で新総裁に選出され、拍手に応える菅義偉官房長官=2020年9月14日
時事通信

 

自民党の党則では「総裁は、党の最高責任者であって、党を代表し、党務を総理する」と定めている。任期は1期3年で、連続して3期まで。初代は鳩山一郎氏で、次の総裁は第27代目となる。

(文・澤木香織 グラフィック・高田ゆき/ハフポスト日本版)

 

【UPDATE】2021年9月17日18:10
公開討論会のライブ配信に関する記載を修正しました。

【UPDATE】2021年9月24日15:30
自民党の竹下亘・元総務会長の死去に伴い、議員投票と党員投票の票数を修正しました。