次元大介の声・小林清志さん、卒業へ「ルパン。俺はそろそろずらかるぜ」最後のメッセージがカッコよすぎる

大塚明夫さんに交代します。「ルパンは俺にとって⼀⽣ものの仕事であった。命をかけてきた」。小林清志さんが思いをつづりました。
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小林清志さんと次元大介
原作:モンキー・パンチ ©TMS・NTV

人気アニメ『ルパン三世』で、シリーズ開始から約50年間にわたりメインキャラクター・次元大介の声優を務めてきた小林清志さんが、卒業することがわかった。バトンは⼤塚明夫さんに引き継ぐ。

10月から放送開始となる新シリーズ『ルパン三世 PART6』の制作サイドが明らかにした。小林さん、⼤塚さんもコメントを発表している。

小林さんは、シリーズ開始から唯一の初代声優メンバーとして、次元大介に命を吹き込み続けてきた。「ルパンは俺にとって⼀⽣ものの仕事であった。命をかけてきた」とコメント。「我儘を⾔えば90歳までやっていたかったが残念。何とかかじりついていたかったが 無理だった」とつづった。

さらに、一部の人から「次元は歳をとった」「聞きづらい」と言われたともつづり、「当たり前だ わたしゃ 齢88歳であるぞ。俺なりに努⼒した結果だ。これからはそう⾔われることを気にしないですむ。ほっとしている」とユーモアを込めた。

バトンは、大塚明夫さんに渡される。『ブラック・ジャック』のブラック・ジャック役などを務めてきたベテランだ。「あとは明夫ちゃんに委ねます。頑張ってちょうだい」とエールを送り、「最後にこれまで応援してくれた⼈たちにお礼を申し上げる。ありがとうございました」と、ファンに感謝をつづった。

最後は、「ルパン。俺はそろそろずらかるぜ。あばよ」と、次元大介の相棒・ルパン三世へのメッセージで締めくくった。

新声優を務める大塚明夫さんは、「⾝が引き締まりました。 清志さんの想い、たしかに掴んで離さないよう精進します」とコメント。「⾃分さえも納得させ得る次元⼤介になろうと勝⼿乍ら⼼に決めました」と決意をつづっている。

シリーズ最新作は、10月9日から放送される。初回は小林清志さんが最後に次元を演じ、それ以降の放送回で大塚明夫さんが声優を務めるという。大塚さんが次元の声を初お披露目したPVも公開された。

 

小林清志さん、大塚明夫さんのコメント全文は以下のとおり。

 

小林清志さんコメント全文「ルパン。俺はそろそろずらかるぜ。」

ルパンは俺にとって⼀⽣ものの仕事であった。命をかけてきた。
我儘を⾔えば90歳までやっていたかったが残念。  
何とかかじりついていたかったが 無理だった。
歳をとればそれなりの深みが出てくるはずだ。ただ映像とのギャップがあるか。

話は違うが以前、明夫ちゃんに聞かれたことがある。
「なぜ親⽗は五ェ⾨を辞めたんでしょう?」と。
親⽗とは⼤塚周夫先輩である。答えに窮したことがある。
さぞ先輩も 無念だったにちがいない。
⼀部の⽅々から⾔われる事があるのは、次元は歳をとった 聞きづらい。 当たり前だ わたしゃ 齢88歳であるぞ。俺なりに努⼒した結果だ。
これからはそう⾔われることを気にしないですむ。ほっとしている。  

あとは明夫ちゃんに委ねます。  
頑張ってちょうだい。  
ただ、次元はそんじょそこらの悪党とは違うぞ。
江⼾のイキというもんだ。変な話だが、次元は江⼾っ⼦だ。
明夫ちゃん、これは難しいぞ。 
雰囲気は JAZZ にも似ているんだ。

最後に
これまで応援してくれた⼈たちにお礼を申し上げる。ありがとうございました。  

ルパン。俺はそろそろずらかるぜ。

    あばよ。 

 ⼩林清志 

 

大塚明夫さんコメント全文「次元⼤介から清志さんじゃない声が聞こえてきたらイヤです。だからこそ...」

⾝が引き締まりました。
清志さんの想い、
たしかに掴んで離さないよう精進します。

思えば僕は⼤魔王シャザーンで清志さんの声に出逢い、妖怪⼈間ベムを経て、
そして次元⼤介に憧れました。⼩学5年⽣だったと思います。  
清志さんが50年をかけて⽣命を吹き込んだ次元⼤介は、もはや清志さんそのものだと思っています。
次元⼤介から清志さんじゃない声が聞こえてきたらイヤです。もしかしたら誰よりも。
だからこそ、そんな⾃分さえも納得させ得る次元⼤介になろうと
勝⼿乍ら⼼に決めました。

江⼾の粋、江⼾っ⼦、JAZZ、胸にしっかり刻んで
バトン、受け取らせていただきます! 

⼤塚明夫   

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大塚明夫さん
原作:モンキー・パンチ ©TMS・NTV

新シリーズは、2021年10月より日本テレビ系で全国放送開始。Hulu他、配信サイトでも配信される予定だ。