東京パラリンピックの閉会式が9月5日午後8時に始まった。
各国の国旗入場シーンでは、政権崩壊の影響で一度は大会出場を断念したアフガニスタンの選手2人が旗手として登場した。
2人は、男子陸上のフセイン・ラスリ選手と女子テコンドーのザキア・フダダディ選手。アフガニスタン国旗を会場に運び入れた。
NHKのアナウンサーは「政権崩壊を受けて、一度は参加を断念しましたが、一転、2人の出場が実現しました」と説明。
走り幅跳びに出場したラスリ選手について「選手紹介の時、アフガニスタンの国旗が写った画面の前で、右手を胸にあてたあと、笑顔で入場しました。そして競技では自己ベストを更新する跳躍をみせました」と紹介した。
開会式があった8月24日には、2人は日本に来ることができず、2人の代わりに国連機関の関係者が旗手役を務めた。
閉会式では他にも、2024年パリ大会から採用されるブレイクダンスのパフォーマンスが披露される場面もあり、渋谷のスクランブル交差点がプロジェクションマッピングで表示。
バーチャルモデルの「imma(イマ)」さんもステージに大きく投影された。
日本国旗の入場シーンでは、陸上車いすで2つの金メダルに輝いた佐藤友祈選手らが登場した。